からだと栄養素

献立こんだてを考えよう!栄養バランスをよりよくするコツ

「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえよう

献立を考えよう!栄養バランスをよりよくするコツ
Point!
  • 栄養バランスをよりよくするには「献立こんだてづくり」が大切!
  • 献立こんだては「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえるのがコツ
  • いろいろな食事の場面で献立こんだてを考えてみよう!

みなさんが普段ふだん食べる食事は、いくつかの料理が組み合わされている場合が多いでしょう。この料理の組み合わせや食事づくりの計画を「献立こんだて」といいます。

今回は、栄養バランスのよい献立こんだてのつくり方について、いろいろな食事の場面を想像そうぞうしながら一緒いっしょに考えてみましょう。

栄養バランスをよりよくするには
献立こんだてづくり」が大切!

わたしたちが成長したり活動したりするには、さまざまな栄養素えいようそが必要です。主な栄養素えいようそである「炭水化物」「たんぱくしつ」「脂質ししつ」「ビタミン」「無機質むきしつ(ミネラル)」を「大栄養素だいえいようそ」といいます。

五大ごだい栄養素えいようそ」についてくわしく知りたい場合は、こちらも読んでみましょう。

五大ごだい栄養素えいようそのうちどれを多くふくむかで食品を6つのグループに分けたものを「6つの基礎きそ食品群しょくひんぐん」といいます。各グループの食品を目安の量ずつ食べると、1日に必要な栄養素えいようそをバランスよくとることができます。

「6つの基礎きそ食品群しょくひんぐん」についてくわしく知りたい場合は、こちらも読んでみましょう。

そして、1日に必要な量の食品を食事でとるために大切なのが「献立こんだて」を考えることです。食品をどう組み合わせて食べればよいか、食事の計画を立てる献立こんだてづくりにはコツがあります。

献立こんだては「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえるのがコツ

バランスのとれた献立こんだてをつくるコツは、「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえることです。

バランスのとれた献立づくりのコツは「主食・主菜・副菜・汁物」をそろえること

それぞれにどんな食品や料理が当てはまるのか、見ていきましょう。

主食 主に5群の食品 ご飯、パン、麺類などの穀類 1食の中で重要なエネルギー源。炭水化物を多く含む。
主菜 主に1群の食品 魚、肉、卵、豆・豆製品などを使った料理 からだをつくる、食事の中心となるおかず。たんぱく質、脂質を多く含む。

※カレーライスのように、主食と主菜が一緒いっしょになったメニューもあります

副菜 主に2,3,4,5群の食品 野菜、きのこ、いも、海藻などを使った料理 からだの調子を整える、野菜中心のおかず。ビタミン、無機質(ミネラル)、食物繊維を多く含む。
汁物 主に2,3,4,5群の食品 みそ汁やスープなどのほか、牛乳などの飲み物 主食・主菜・副菜で不足する栄養素や水分を補う。

※具だくさんのみそしるやスープは、副菜をねるという考え方もあります

「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえる献立こんだて基本きほんにすると、食事の栄養バランスが自然と整います。このように「主食、汁物しるもの1品、おかず2品(主菜と副菜)」で構成こうせいされた食事を「一汁いちじゅう二菜にさい」とびます。いろいろな食品を使うことで、いろどりもよくなりますね。おかずの調理法や味付けも重ならないようにすると、食事に変化が生まれ、さらにおいしく楽しむことができます。

足りない栄養素えいようそはデザートや間食でおぎなおう!

1日3回の食事では、必要な栄養素えいようそがとりきれないこともありますね。
そんなときは食後のデザートや、食事と食事の間のおやつでおぎなうのもおすすめです。
デザートや間食にはエネルギー不足をおぎなう他、不足しがちなカルシウムやビタミンなどを補給ほきゅうする役割やくわりもあります。
手軽にカルシウムがとれる牛乳ぎゅうにゅう乳製品にゅうせいひん、ビタミンなどの補給ほきゅうになる果物などがおすすめです。

足りない栄養素はデザートや間食で補おう!

次は実際じっさいのいろいろな食事の場面をイメージして、献立こんだての栄養バランスをよりよくする方法を一緒いっしょに考えてみましょう。

いろいろな食事の場面で
献立こんだてを考えてみよう

平日の朝食
平日の朝食

お家で朝ご飯を食べて学校へ行きます。
手軽に食べられるトーストと牛乳ぎゅうにゅうを用意しますが、さらに栄養バランスをよくするには何を足したらよいでしょうか?

平日の朝食のアイデア例

エネルギーげんとなる炭水化物はトーストでとれていますね。
たんぱくしつがとれる「主菜」や、ビタミンや無機質むきしつ(ミネラル)、食物しょくもつ繊維せんいがとれる「副菜」も加えてみましょう。たまご料理りょうりやサラダは、いそがしい朝にも手軽につくれるのでおすすめです。
また、汁物しるものや飲み物はのどを通りやすいので、食欲しょくよくかない朝にもぴったり。カルシウムがとれる牛乳ぎゅうにゅうの他には、からだが温まる野菜スープなどもおすすめですよ。

休日の昼食
休日の昼食

今日は休日。ファミリーレストランで昼ご飯を食べます。
大好きなミートソーススパゲッティを注文しますが、さらに栄養バランスをよくするにはどんなメニューを追加したらよいでしょうか?

休日の昼食のアイデア例

ミートソーススパゲッティは、主食と主菜が組み合わさったメニューですね。
「副菜」や「汁物しるもの」を追加すると、さらに栄養バランスが整います。
レストランなどでは、副菜や汁物しるものが組み合わされたメニューが用意されていることも多いです。こうしたセットメニューを選んだり、野菜を中心としたサイドメニューを加えたりしてもよいですね。

いそがしい日の夕食
忙しい日の夕食の

家族みんながいそがしかった日。お家でばんご飯を食べます。
主食はご飯、主菜は焼き魚にしますが、さらに栄養バランスをよくするには何を足したらよいでしょうか。

忙しい日の夕食のアイデア例

主食、主菜、汁物しるものが用意できているので、「副菜」を加えてみましょう。
お家で食べる食事も、全部手づくりのものでなくてもかまいません。スーパーマーケットなどで売っているおそうざいや、レトルト食品、冷凍れいとう食品しょくひんなども活用できます。カットみの野菜や冷凍れいとう野菜やさいを使って汁物しるものを具だくさんにするのも、手軽に野菜がおぎなえておすすめですよ。

毎日の食生活の中で
献立こんだて」を意識いしきしてみよう!

栄養バランスのよい食事をとるには「献立こんだて」を考えることが大切で、献立こんだてづくりのコツは「主食・主菜・副菜・汁物しるもの」をそろえることだとわかりましたね。

とはいえ毎日、食事のたびに全ての栄養素えいようそをそろえるのは大変です。
1日の中でバランスを整えるのがむずかしい場合は、数日から1週間の単位で調整するなど長い期間で献立こんだてを考えてみましょう。

ところで、みなさんは「給食の献立こんだて」をじっくり見たことがありますか?
給食の献立こんだては、わたしたちに必要な栄養がバランスよくとれるように、とてもよく考えてつくられています。
栄養バランスがよいだけではなく、しゅんの食材や地元の農産物を使ったり、郷土きょうど料理りょうりを取り入れたりするなど、さまざまな工夫がまっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

日々のいろいろな食事の場面で「献立こんだて」を意識いしきしてみましょう!