トロトロ?固ゆで?ゆで卵をつくってみよう!
卵で、手軽にたんぱく質をとろう
- Point!
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- ゆで卵をつくってみよう!
- たんぱく質、足りていますか?
- 卵のこといろいろ、「たまごスター」に聞いてみよう!
みなさん、卵は好きですか?いつもどんな卵料理を食べていますか?
目玉焼き、オムレツ、スクランブルエッグにゆで卵などいろいろありますね。
ゆで卵はゆでる時間によって、黄身と白身の固さを調節できます。ゆで卵をつくって、自分好みのゆで卵を見つけてみましょう。
ゆで卵をつくってみよう!
保護者のみなさま
料理をする際は、お子さまが安全に作業できるように、
大人の方が一緒につくるか、見守ってあげてください。
みなさんは、ゆで卵をつくるとき、いつお鍋に卵を入れますか?
水を入れた鍋に直接卵を入れますか?水を沸騰させてから入れますか?
ゆで卵はゆでる時間で、白身と黄身の固さを調節できます。
いくつかのポイントを押さえれば、半熟ゆで卵も固ゆで卵も思いのままにつくれます。
黄身がトロトロ、しっかり火が通った固ゆでなど、いろいろな固さのゆで卵づくりにチャレンジしてみましょう!
トロトロも固ゆでも、お湯からゆでて思いどおりの固さに
まず、準備をしましょう
「ゆで卵のつくり方」を読んで、必要な材料と道具を準備してください。必要なものは準備できましたか?それでは、ゆで卵をつくりましょう。
ゆで卵のつくり方
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1.お湯を準備しましょう
鍋に卵がしっかり浸かるくらいの量※の水を入れて、強火にかけ、沸騰させます。
※ 卵をゆでている間も、卵全体がしっかり浸かるくらいの量の水を準備してください。
酢大さじ1、塩小さじ1/3を加えます。
酢を加えると、卵の白身が固まりやすくなります。ゆでている間に、卵の殻が割れても、白身が漏れ出るのを防ぐことができます。
酢は少量なので、できあがったゆで卵が酸っぱくなることはありません。 -
2.卵を準備しましょう
卵(Mサイズ)を、2個用意してください。
使うのは冷蔵庫から出したての卵
卵は冷蔵庫から出したてのものを使いましょう。冷蔵庫の卵は温度がいつも一定のため、ゆで時間どおりにゆでることで、毎回思ったとおりの固さに仕上げることができます。
卵をむきやすくするためのひと工夫
卵には、とがった方と、カーブのゆるやかな方があります。
カーブのゆるやかな方には、「気室」という空洞があるので、少々の穴やヒビでは中身が漏れません。この部分に、ゆでる前に、スプーンの背などでやさしくヒビを入れてください。こうすることで、ゆでている間に炭酸ガスが抜け、殻がむけやすくなります。
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3.卵をゆでましょう
沸騰しているお湯に、準備した卵をおたまなどを使って割れないようにそっと入れ、下の「ゆでる時間と固さ」の表を参考にして、好きな固さの時間ゆでます。
卵がぶつかって割れないように、お湯がボコボコと沸騰しない程度の火加減でゆでてください。沸騰したら、水を少量入れて火を弱めましょう。さらにひと工夫
ゆで始めてから最初の2分間は、お箸やおたまなどでゆっくり卵を回すと、黄身が真ん中にあるきれいなゆで卵ができます。
ゆでる時間と固さ
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4.卵を冷やす
好きな固さのゆで時間になったら火を止め、冷たい水を入れたボウルに、卵をとって急いで冷やします。卵の中心に残っている熱をとります。
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5.卵にヒビを入れる
卵が完全に冷めたら、丸い部分を平らなところに軽く打ちつけるか、スプーンの背で軽くたたいて細かいヒビを入れます。
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6.卵の殻をむく
ボウルにためた水または流水の中で、薄皮と白身の間に水を入れるようにして、少しずつ殻をむきます。
好きな固さのゆで卵はできましたか?
そのまま食べたり、塩をかけたり、マヨネーズをかけたり。
自分でつくったゆで卵を食べてみてください。
たんぱく質、足りていますか?
たんぱく質は、体の組織をつくる大切な栄養素です。
1日にどのくらい摂るとよいかの目安(推奨量)は図のとおりです。
たんぱく質は、子どものころだけではなく、大人になっても体の組織をつくるのに大切な栄養素です。たんぱく質が不足すると、筋肉の量が少なくなったり、骨折したり、転びやすくなったりします。
たんぱく質は一度にたくさんとってもうまく活用することができません。1日に必要な量を、3回の食事でとるように意識できるとよいですね。
主にたんぱく質を多く含む食品は、肉や魚、卵、大豆製品などです。
また、たんぱく質が手軽にとれるおすすめの食品は、卵、ツナ缶、納豆、鶏むね肉などです。
卵のこと、「たまごスター」に聞いてみよう!
たまごスターとは?
キユーピーグループで働いている人の中で、卵のことを正しく伝えることができる人として認められた人たちを「たまごスター」と呼んでいます。
「たまごスター」になるためには、試験合格と勉強会の参加が必要です。
教えてくれるのは?
キユーピータマゴ株式会社 児玉 大介さん
児玉さんは、たまごスターと五ツ星タマリエ※を取得しています
※タマリエ(タマゴのソムリエ)とは、たまごについての知識を正しく理解した人々に与える称号です。
「一ツ星・三ツ星・五ツ星」の3ランクの資格を取得できます。
(五ツ星タマリエ取得者は日本に2人しかいません!2021年5月時点)
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1.ゆで卵が固まるのはどうして?
卵はたんぱく質をたっぷり含む食品です。たんぱく質は、「加熱すると固まる」という特徴を持っています。卵の黄身と白身は、それぞれ固まる温度が違います。白身(卵白)は約55℃付近で白くなり始め、80℃付近で完全に固まります。黄身(卵黄)は65℃付近で固まり始め、75℃付近で完全に固まります。この特徴を利用し、ゆでる温度や時間を調整することで、固ゆで卵、半熟ゆで卵、温泉卵など、黄身と白身を好きな固さに調整することができます。ゆでる温度や時間をいろいろ変えて実験して、自分の好きな固さを見つけてみましょう!
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2.ゆで卵は、きれいに殻がむけるときと、むけないときがあるのはなぜ?
産み立ての新鮮な卵の白身には炭酸ガスが入っています。卵をゆでると白身に含まれる炭酸ガスがふくらむことで白身がふくらみ卵の殻にはりつきます。これにより、白身と殻がむきにくくなります。殻がきれいにむけるゆで卵をつくるためには、「卵の鮮度」と「つくり方」に気をつけましょう。
卵の鮮度について
卵の殻には小さな穴がたくさん空いていて、時間が経つごとに白身の炭酸ガスが抜けていきます。冷蔵庫で保管した卵の場合、鶏が卵を産んだ日から5日目頃以降の卵を使うことで、殻がむきやすくなります。
つくり方について
ゆでる前に卵の丸みのある方をスプーンの背などでやさしくたたいて少しヒビを入れることで、ゆでている間にその穴から炭酸ガスが抜け、殻がむけやすくなります。また、ゆでた後、すぐに冷水に浸すことも殻をむきやすくするポイントの1つです。