つくる・食べる

世界のサラダを調べよう!つくってみよう!

お家で旅気分!サラダを通して世界をめぐろう

世界のサラダを調べよう!つくってみよう!
Point!
  • サラダってどんなもの?
  • 世界にはどんなサラダがあるの?
  • 世界のサラダをつくってみよう!

みなさんはどんなサラダが好きですか?お家や学校、お店でどんなサラダを食べていますか?
世界では、さまざまなサラダが食べられています。世界各国で食べられているサラダについて知ったり、調べたりして、お家でもつくってみましょう!

サラダってどんなもの?
自由に楽しめるのがサラダの魅力みりょく

サラダ

みなさんは「サラダ」と聞いた時に何を思いかべるでしょうか?つけあわせとして、生野菜のサラダをイメージする人も多いかもしれませんね。

サラダにはいろいろな種類があります。生野菜や温野菜にたまごや魚、肉、乳製品にゅうせいひん、果物など好きな食材を加えて、ドレッシングやマヨネーズなどであえれば完成です。

日本ではさまざまなサラダが食べられていますが、世界でも各地域ちいき特有のサラダがあります。食材の組み合わせ方や調理方法など、豊富ほうふなメニューで楽しめるのがサラダの魅力みりょくです。

世界ではどんなサラダが食べられているの?

個性こせいゆたかな、世界のサラダをいくつか紹介しょうかいします。まず、フランスをのぞいてみましょう!

フランスで親しまれる、ボリューム満点の「ペイザンヌサラダ」

ペイザンヌサラダとは、直訳ちょくやくすると「田舎いなか風サラダ」という意味で、フランスで親しまれているカジュアルな定番サラダです。たまご、野菜、じゃがいも、マッシュルームなどを使用したものが多く見られます。

ペイザンヌサラダ

土地でとれたものを食べる!地産地消とサラダ

ペイザンヌサラダは、その土地でとれた食材を自由にり付けて楽しまれているサラダです。このように、地元で生産されたものを地元で消費しょうひすることを「地産地消」とびます。

地産地消

地産地消には、身近な場所でとれたものを新鮮しんせんなうちに食べられることをはじめ、食材を運ぶ距離きょりが短くなるため、環境かんきょうあたえる負荷がらせる(※フード・マイレージの削減さくげん)などのメリットがあります。みなさんの住んでいる地域ちいきでとれる食材にはどのようなものがあるか調べて、その食材でサラダをつくってみるのもいいですね。

※フード・マイレージについてはこちらの記事も読んでみよう

日本でも親しまれている「コブサラダ」と「シーザーサラダ」の名前の由来を知っていますか?

ハリウッド生まれのコブサラダ

コブサラダは、1930年代にアメリカ・ハリウッドで人気レストランのオーナーシェフであるコブ氏が、常連じょうれんさんのためにつくったサラダがはじまりといわれています。

コブサラダ

アボカドや肉、ゆでたまごなど、お好みの食材を角切りにしてお皿にならべるだけ!手軽で、見た目もとってもカラフル。さらに栄養のバランスがよいのがコブサラダです。アボカド好きにもおすすめです。

即興そっきょうで生まれたシーザーサラダ

1924年7月4日、メキシコのホテルシーザーズプレイスで、料理人のシーザー・カルディニ氏がキッチンにあった食材で、即興そっきょうでつくったサラダが人気となり、アメリカそして世界に広まったといわれています。ロメインレタスとパルメザンチーズが特徴とくちょうのシンプルなサラダで半熟卵はんじゅくたまごをのせたアレンジもおすすめです。

シーザーサラダ

世界のサラダはまだまだたくさん!

世界各国では他にもいろいろなサラダが食べられています。どんなサラダがあるか見てみましょう。

ヤムウンセン(春雨はるさめサラダ)

ミモザサラダ

タイ料理の「ヤムウンセン」とは、タイ風春雨はるさめサラダのことです。タイ語で「ヤム」はえる、「ウンセン」は春雨はるさめという意味。春雨はるさめに、えび、玉ねぎ、きゅうりなどを合わせたサラダです。

たらこ&じゃがいものタラモサラダ

タラモサラダ

ギリシャ発祥はっしょうの料理だといわれている「タラモサラダ」は、ゆでてつぶしたじゃがいもを、たらことマヨネーズであえたサラダです。「タラモ」とは魚卵ぎょらんのことで、たらこの代わりに明太子でもつくれます。

ほかにも、オランダ語の「koolsalada(キャベツサラダ)」から派生した「koolsla(コールスラ)」が語源ごげんと言われている「コールスロー」、インドネシア料理であつげと温野菜を使った「ガドガド風サラダ」など、さまざまなサラダがあります。

世界のサラダをつくってみよう!

お家でも、世界のサラダをつくってみましょう!
ここでは「ペイザンヌサラダ」「コブサラダ」「シーザーサラダ」のつくり方を紹介しょうかいします!

保護者ほごしゃのみなさま

料理をするさいは、お子さまが安全に作業できるように、
大人の方が一緒いっしょにつくるか、見守ってあげてください。

ペイザンヌサラダのつくり方

ペイザンヌサラダ

まずは、ペイザンヌサラダのつくり方から。葉物野菜以外の食材は大きめにカットし、食材ごとにまとめてりつけるのがポイント。最後にのせる半熟卵はんじゅくたまごは、ゆでる時間を調整して、自分の好みの固さに仕上げるのもいいですね。
今回は、半熟卵はんじゅくたまごでつくる「ベーコンとマッシュルームのペイザンヌサラダ」を紹介しょうかいします。

  • 1.材料を準備じゅんびしましょう
    材料を準備しましょう
  • 2.材料を切りましょう

    グリーンリーフは、冷水にさらして水気をきり、食べやすい大きさにちぎります。
    にんじんは、長さ4cmの細切りにします。
    ミディトマトは4等分のくし形切りにします。
    マッシュルームは石づきを取り、うすりにします。
    じゃがいもはしっかり洗い、皮つきのままひと口大に切り、水にけておきます。
    ベーコンは、あつさ5mm、2.5cmはばに切ります。
    ※じゃがいもの芽や緑色になった部分は必ず取りのぞきましょう。気になる場合は、皮も全部むきましょう。

  • 3.調理をしましょう

    ――たまご半熟卵はんじゅくたまごをつくる――
    なべたまごがしっかりかるくらいの量の水を入れて、強火にかけ、沸騰ふっとうさせます。
    大さじ1、塩小さじ1/3を加えます。沸騰ふっとうしているお湯に、準備じゅんびした卵をおたまなどを使って割われないようにそっと入れ、7分ゆでます。火を止め、冷たい水を入れたボウルにたまごをとって急いで冷やし、からをむきます。
    もっとくわしい作り方は「トロトロ?固ゆで?ゆでたまごをつくってみよう!」 を参考にしましょう。

    ――じゃがいも:加熱する――
    水にけていたじゃがいもを取り出し、ぬれたまま耐熱たいねつ容器ようきに入れ、ふんわりとラップをかけ、レンジ(600W)で約4分加熱します。
    ※レンジから取り出す時は、大変熱くなっていますので、やけどに注意してください。

    ――ベーコン:焼く――
    フライパンを弱火で熱し、油はひかずにベーコンを両面カリッと焼き、取り出します。
    ※火が強いとベーコンの油がはねる場合があります。注意してください。

  • 4.りつけましょう

    大きめにちぎったグリーンリーフをバランスよくき、食材ごとにまとめてりつけ、最後に半熟卵はんじゅくたまごをのせ、市販しはんのドレッシング(※)を全体にかけて完成です。

    ※ドレッシングは市販しはんでペイザンヌサラダ専用せんようのものも販売はんばいしています。


コブサラダのつくり方

コブサラダ

続いて、コブサラダのつくり方を紹介しょうかいします。

  • 1.材料を準備じゅんびしましょう
    材料を準備しましょう
  • 2.材料を切りましょう

    ベーコンを1cmはばに切ります。ミニトマトはたてに4等分、サラダチキン、チーズは1cmの角切りにします。ゆでたまごは小さめの乱切らんぎりにします。アボカドは1cmの角切りにして変色しないようにレモンじるを小さじ1かけておきます。ロメインレタスは冷水にさらして水気をきり、食べやすい大きさにちぎります。

    ――アボカドのむき方――
    アボカドは種のまわりにたて一周切りみを入れて両手でひねって2つに分け、種をのぞいて皮をむいてください。

    アボカドのむき方

    ――ロメインレタスのポイント――
    レタスは包丁で切らずに手でちぎることがポイントです。手でちぎるとせつだん面があらくなり表面積が広がり、ドレッシングがからみやすくなります。

    ロメインレタスのポイント

    ちぎる前に、葉の付け根を包丁で切り落とし、葉を一まいまいはがし、立てるように水につけておくと、よりシャキッとした食感が楽しめます(およそ30分が目安です)。

  • 3.調理をしましょう

    ベーコンを焼きます。
    フライパンを弱火で熱し、油はひかずに 2.で切ったベーコンをカリカリになるまで焼きます。
    ※火が強いとベーコンの油がはねる場合があります。注意してください。

  • 4.りつけましょう

    器にロメインレタスをしき、それ以外の具材をいろどりよくならべます。
    りつけるときは、食材の色を意識して対称たいしょうになるようにならべるのがポイントです。

  • 5.ドレッシングをかけてぜましょう

    市販しはんのドレッシングをかけ、食べる直前に全体をよくぜます。
    全体をぜ合わせやすいように、少し深めで大きめの器に具材をならべましょう。

    ドレッシングが野菜にまんべんなくうすくコーティングされることで、おいしいサラダになるので、食べる直前にドレッシングと材料をよくぜます。

    ●ドレッシングを手づくりする場合

    スパイシーコブサラダドレッシングの材料(2人分)
    マヨネーズ 大さじ3、トマトケチャップ 大さじ2、ヨーグルト 大さじ1、クミンパウダー 少々、コリアンダーパウダー 少々、唐辛子とうがらし 少々、塩 少々、こしょう 少々

    つくり方
    ボウルにドレッシングの材料を入れ、均一きんいつになるまでぜます。

    ドレッシングを手づくりする場合

シーザーサラダのつくり方

シーザーサラダ

最後にシーザーサラダのつくり方を紹介しょうかいします。

  • 1.材料を準備じゅんびしましょう
    材料を準備しましょう
  • 2.材料を切りましょう

    ベーコンは1cmはばに切ります。ロメインレタスは葉先から、やさしく一口大にちぎり、水切り器(スピナー)などでしっかり水気をきります。

  • 3.調理をしましょう

    ベーコンを焼きます。
    フライパンを弱火で熱し、油はひかずに2.で切ったベーコンをカリカリになるまで焼きます。
    ※火が強いとベーコンの油がはねる場合があります。注意してください。

    調理をしましょう
  • 4.ドレッシングであえましょう

    ボウルにロメインレタス、ベーコン、クルトンを入れ、市販しはんのドレッシングを加えてトングなどであえます。しっかりとあえることで味がなじみます。

    ドレッシングであえましょう
  • 5.りつけましょう

    最初は葉をつかみ、山になるようりつけます。ボウルにクルトンとベーコンが残るので、最後に葉の山の上からりつけ、パルメザンチーズと黒こしょうをかければ、出来上がりです!

    ●ドレッシングを手づくりする場合

    ドレッシングの材料(2人分)
    おろしにんにく(チューブ入り) 1cm(1g)、マヨネーズ 大さじ2、ヨーグルトドリンク 10ml(10.5g)、パルメザンチーズ 5g、黒こしょう 少々

    つくり方
    ボウルににんにくを入れ、マヨネーズ、ヨーグルトドリンクを加え、均一きんいつになるまでぜます。パルメザンチーズを加えてサックリとぜ、黒こしょうで味をととのえます。

    にんにくは香りを引き出すためにボウルの底面に広げてマヨネーズを加えましょう。

    ドレッシングを手づくりする場合

サラダづくりのひと工夫!

サラダは、自由に楽しめるのが魅力みりょくです。食材の選び方や調理の工夫などを知っているとさらに楽しめますね。

食材選びのひと工夫

しゅんの食材を選んでみましょう!

しゅんとは、その食材がよくとれて、味も最も良い時をいいます。その時期のしゅんの食材を取り入れて季節のサラダにしてみましょう。

野菜にたまごをプラスしてみましょう!

野菜は、主にミネラルや食物繊維せんい、ビタミンが摂取せっしゅできます。
たまご良質りょうしつなたんぱくげんで、人間にとって必要な栄養素えいようそがほとんどふくまれていますが、食物繊維せんいやビタミンCはふくまれていません。たまごをプラスすることで理想の栄養バランスに近づきます。

食材選びのひと工夫

調理のひと工夫

切り方や調理の仕方をいろいろ変えてみよう!

食材は、生のまま、火を入れる、切り方を変えるなどで食感や味も変わります。
例えば、たまごもゆでたまごや目玉焼きなどさまざまな調理法があります。ゆで時間や焼き時間によって黄身をトロトロの状態じょうたいにしたり、しっかり火を通して固めにしたり、サラダに合う好みの食べ方を見つけてみましょう。

最初は葉物野菜からりつけてみましょう!

サラダをりつけるときは、はじめにレタスやキャベツなどの葉物野菜、その他の野菜、たまごや肉、魚などのたんぱくしつの順にりつけていくのがおすすめです。

調理のひと工夫

いろいろな食材や味を組み合わせて、ぜひ、サラダづくりを楽しんでみてくださいね。