食品ロスって何?
お家のご飯を捨てない工夫をしてみよう!
キャベツの芯をつかってカレーづくり!
- Point!
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- 食品ロスって何?
- キャベツの「芯」で環境にやさしい料理を楽しもう!
- 私たちができることは何かな?
食事の途中でお腹いっぱいになって食事を残してしまう、こんな経験はありますか?食品ロスのことを知って、私たちの生活の中で工夫できることを考えてみませんか?
食品ロスとは?
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を「食品ロス」といいます。
たとえば、もうお腹いっぱいで食べられない!とお皿の上に残ってしまったお料理が、そのままごみとして捨てられてしまったものなどのことをいいます。
日本の食品ロスは年間472万トン※。これは日本人一人当たり、毎日おにぎり1個分を捨てているのと同じ量になります。
※農林水産省及び環境省「食品ロス量」(令和4年度推計値)
そして、家から出る食品ロスとレストランやスーパーマーケットなどのお店から出る食品ロスは、ほぼ同じくらいの量なのです。私たちの家の中からたくさんの食品ロスが出ていることに驚きませんか?
家から出ている食品ロスはどんな時に発生しているでしょうか。たとえば、こういったものが食品ロスになっています。
- 苦手な食べ物があったので、食べずに捨ててしまった
- お腹がいっぱいで食べられなくて残して捨ててしまった
- 消費期限が切れていたので、捨ててしまった
他にもどんなことがあるか考えてみましょう。
キャベツの「芯」にも、価値がある!
固くて食べられないと思われて捨てられることの多いキャベツの「芯」には、葉にはない特徴があります。
キャベツの「芯」は、葉に比べて、甘味を感じるアミノ酸や、甘味強度の高い糖質が多く含まれています。加熱するとさらに甘みが感じられるようになります。さらに、「芯」には葉の約1.5倍の食物繊維が含まれています。
環境にやさしい料理を楽しもう!
食品ロスを減らすためには、環境のことを考えて、買い物、調理、後片付けをすることが大切です。
今回は、キャベツの「芯」を使いこなす調理をご紹介します。
保護者のみなさま
料理をする際は、お子さまが安全に作業できるように、
大人の方が一緒につくるか、見守ってあげてください。
キャベツとコーンのカレーライス
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1.材料を準備しましょう
- 材料(2人分)
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ご飯 2杯(カレー皿) 300~400g
キャベツの芯 100g
カレー粉 小さじ1
牛乳 100ml(cc)
サラダ油 大さじ1
市販のパスタ用ミートソース 250~300g
コーン(ホール) 50g
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2.材料を切りましょう
キャベツの芯を、細かく切ります。
キャベツの芯は、葉より固いので、気をつけて切りましょう。 -
3.調理しましょう
フライパンに油をひいて熱し、2.で細かく切ったキャベツの芯を1~2分いためます。
一度火を止めて、牛乳を加えて沸騰したら、市販のパスタ用ミートソースをゆっくり入れ、コーン、カレー粉も混ぜ、約1分煮ます。
※カレー粉は、商品によって辛さが違います。カレー粉は、量を調整しながら入れてください。
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4.盛り付け
器にご飯を盛りつけ、3.で作ったルーをかけて完成です。
※牛乳やパスタソースなどの液体を加えるときは、飛び跳ねに注意して、ゆっくり加えましょう。
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キャベツの「芯」以外にもブロッコリーの茎を入れたり、冷蔵庫に余っている野菜を入れたりしてみるのもいいですね。
キャベツの芯は、カレーライスのほかにも、ギョウザの種、肉団子の中身、お好み焼きなどに利用するのもおすすめです。
私たちにできることは何か考えてみましょう!
食材を無駄なく使う工夫以外にも、私たちにできることがあります。
何ができるか考えてみたり、日常生活で探してみたり、できることからやってみましょう。
どうして食べ残しをするのか考えてみましょう。
- ご飯の前にお菓子を食べすぎている?
- 苦手な食べ物はどうしても残してしまっている?
- 食べきれない量を用意している?
残った料理はどうしているかな?
- 次の日も食べられるものは、食品保存容器などに入れて保存している
- 残った料理をアレンジして別の料理に変身させている
お買い物のときはどうしているかな?
- 冷蔵庫に残っているものを確認してから買い物に行っている
- 必要な量だけ買っている
私たちの食生活の中で、工夫できることがいくつか見つかりましたか?
少しずつ、みなさんが実践していくことで、持続可能で豊かな食生活を保つことができます。
今できることから始めてみましょう。
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出典:農林水産省及び環境省「食品ロス量」(令和4年度推計値)
出典:環境省Webサイト「食品リサイクル関連|食品ロスの削減・食品廃棄物等の発生抑制」