キユーピーみらいたまご財団 山形県のセミナーに参加
2019.11.11
キユーピーみらいたまご財団
こんにちは。 公益財団法人 キユーピーみらいたまご財団 事務局の岡曜子です。
10月25、26日の二日間で行われた山形県主催の生活支援活動セミナーに参加しました。
山形県とキユーピーは、地域の活性化と県民の生活の質の向上を目的とした地方創生の推進に関する包括連携協定を結んでいます(旧ブログ)。
キユーピーみらいたまご財団 事務局長の長谷部より
今回のセミナーではボランティア活動に興味のある団体や個人の方が集まり、「食」を通じたコミュニティづくりの大きな可能性や地域の食支援について話し合いが行われました。全国食支援活動協力会や山形県社会福祉協議会の方々から子ども食堂を始めるための講義や注意点などをお伝えする中で、キユーピーみらいたまご財団からは現在公募がスタートしている2020年公募助成プログラムについて、プログラムの内容や公募条件などとともに、日本の超高齢社会の現状と課題についてお話ししました。
セミナーの中で、日本で子ども食堂を最初に始めた近藤さんのお話がとても素晴らしかったのでご紹介したいと思います。
近藤さんは東京都大田区で「だんだん」という子ども食堂の代表理事で、「子ども食堂」という言葉を最初につくった方でもあります。今年4月に農林水産省第3回食育活動表彰の教育関係者・事業部門《教育等関係者》農林水産大臣賞を受賞されました。
「だんだん」の代表理事 近藤さんより
「子ども食堂」の由来は「子ども向けの食堂」という意味ではなく「子どもがひとりで入っても怪しまれない食堂」という意味があったそうです。
親にいろいろな事情があり、家庭で食事が1日にバナナ1本という子どもを近くで見るうち、温かいご飯と具だくさんの味噌汁をみんなで食べられる「子どもの第2の家」になるような居場所をつくりたいと思ったそうです。
「だんだん」は今年でまる7年経つそうですが、今では子ども食堂だけではなく大人も子どもも集まるイベントの多い地域の楽しい場所となっています。
近藤さんは「続けることが大切」だと言います。
地域の活動を始めて11年が経つそうですが、近藤さんの柔らかい物腰から発せられる言葉のひとつひとつに重みが感じられ、子どもの立場に立って目線を合わせる姿勢に感銘を受けました。
近藤さん
近藤さんは「小学生は話し方(伝え方)が大抵わからない、だから近くに寄り添って関わることで気づいてあげることがたくさんある」と言いました。それは『一緒に食べる』ということが一番いいと言います。
子ども食堂は本当にミニ社会だけれど、その小さな社会があったことで、大人になれる子どもが多くいるそうです。昔「だんだん」に通っていた子どもが今は学生や大人になり、戻ってきてボランティアをする側になっているそうです。
近藤さんが最後に「こんな社会だったらいいな」という絵を描いているのですが、それは社会の地域力が合わさることでひとつになり、子どもの居場所がその中に普通に存在する素敵な社会でした。
キユーピーみらいたまご財団としても、「子どものおいしい笑顔のサポーター」になれるように積極的に取り組みを進めてまいります。
★キユーピーみらいたまご財団 2020年度助成募集受付中です(12月5日締め切り)