キユーピーみらいたまご財団
第5回「地域の居場所づくりサミット」を開催しました
2019.11.15
キユーピーみらいたまご財団
こんにちは。 公益財団法人 キユーピーみらいたまご財団 事務局の岡曜子です。
11月2日(土)、キユーピー神戸工場で「第5回 地域の居場所づくりサミット」を行いました。
キユーピーみらいたまご財団では、年2回財団主催のサミットを開催しています。自分たちの活動をより多くの方に知っていただく場として、6月の東京に続き今回は神戸で行いました。
東京家政大学ヒューマンライフ支援センター准教授の内野美恵先生より
ご参加いただいた約80名の方々には工場見学の後に子ども食堂や居場所づくりをされている団体の活動内容についての講演を聞いていただきました。また、キユーピーみらいたまご財団の理事であり選考委員でもある、東京家政大学ヒューマンライフ支援センター准教授の内野美恵先生より「データに基づいた10代が幸せになる食育・生活習慣」というテーマでお話をいただきました。
個別相談会の様子
キユーピーみらいたまご財団からは、10月25日から募集を受け付けているている2020年度公募助成プログラムについて説明を行い、助成を考えている団体への個別相談会を行いました。
セミナーの中で「NPO法人 CPAO」の兼松さんのお話が印象的でした。
CPAOは大阪市生野区で「子ども食堂」や野外活動「プレパーク」を行っている団体です。日本は7人に1人の子どもが貧困と言われており、その負の連鎖を断ち切りたいという思いで活動をされているそうです。兼松さんは「子どもたちは本来自分で育つ力があるにもかかわらず、その力を様々な原因で奪われている子どもたちがいる。そのために大人は何ができるのか。まずはお腹いっぱい食べてゆっくりのびのび過ごせる場所をつくり、子どもが安心して甘えられる大人が必要だ。」とおっしゃっていました。
NPO法人 CPAOの兼松さんより
兼松さんが子どもに必ず聞く言葉があるそうで、それは「このあと何がしたい?」だそうです。まずはお腹いっぱいご飯を食べてもらうこと、ご飯を食べて元気をだしてもらい、子どもたち自身が「学びたい」「やってみたい」という意欲をもってもらうことが大切だそうです。そんな意欲をだしてもらうための「まずは、ご飯」だとおっしゃっていました。
兼松さんの生の声は心にとても響きました。
兼松さんもそうですが、関西エリアで活動されている団体の皆さんが口々に言うのは「しんどい」というフレーズです。「しんどい子ども」であり、「しんどい大人」が多いと。関東にいて「しんどい」という言葉をあまり聞きませんが、この言葉の奥には悲しく深い意味があるのだと個人的に感じました。「しんどい」状況を少しでも和らげるために、まず周りの大人が何ができるのかを考えることが、私たちができる第一歩だと思います。
キユーピーみらいたまご財団でも、活動されている皆さんの声を聞き、子どもたちに寄り添い、子どもの笑顔のサポーターになれるよう活動してまいります。
★キユーピーみらいたまご財団 2020年度助成募集受付中です(12月5日締め切り)