マヨネーズの原型「マオンのソース」
2020.05.11
食育 その他
こんにちは。 キユーピー株式会社 マヨテラス運営チームの鈴村です。
突然ですが、「マオンのソース(salsa mahonesa:サルサマオネサ)」をご存知ですか?
「マオンのソース」はスペインのメノルカ島、マオンという港町で生まれたソースで、マヨネーズの由来といわれています。
メノルカ島の風景
18世紀半ば、フランスのリシュリュー侯爵(こうしゃく)がマオンを訪れた時に立ち寄ったレストランで食したソースがマオンのソースでした。とてもおいしかったためレシピをフランスに持ち帰り、マオンのソースがマオンネーズ(マヨネーズ)となって世界に広がっていきました。
マオンのソースはマオンで各家庭の味として今も伝統的な方法で作られています。主な材料は卵黄、オリーブオイル、塩、にんにく、レモン果汁で、モルテロという陶器の鉢とマサという木の棒を使って材料を混ぜ合わせて作ります。
「白身魚のグリル」と「ポテトサラダ(パンにつける)」
現地では魚料理やポテトサラダになどに使われているようです。
キユーピーの社員が現地で調べてきたレシピをもとに、私もマオンのソースづくりに挑戦してみました。
「マオンのソース」 ※キユーピー社員調べ
<材料>
卵黄1個に対して、オリーブオイル 34g、塩ひとつまみ(約0.5g)、すりおろしにんにく 1g、レモン果汁 数滴
用意するもの:小さめのボウル、すりこぎ棒
<作り方>
① 卵黄、塩、すりおろしにんにくをボウルに入れて混ぜ合わせる。
② オリーブオイルを少しずつボウルに垂らし、棒でかき混ぜる。
③ これを繰り返してオリーブオイルを使い切ったところに、レモン果汁をお好みで加えて完成。
さあ実食です。
今回は厚切りベーコンとキュウリ、そしてレンジでチンした卵白(ソースづくりで余ったもの)を用意しました。
マヨネーズを想像していると全くの別物です。物性は固めで、食感はなめらかでクリーミー。肝心の味わいですが、お酢を使っていないので酸っぱさがなく、にんにくの香りの後にオリーブオイルの香りが追いかけてくるやさしい味わいです。
ベーコンに塩味がかなりついているのでバランスとしては良かったのですが、淡白な素材にかけるときはもう少し塩味を強めたり、レモン果汁を多めに入れてもいいかもしれません。逆ににんにくの香りが強めなのでお好みに応じて少な目にしてもいいと思います。
マオンのソースはベースとして味に変化をつけられるので、いろいろな可能性を感じました。思い思いの調味料を混ぜて楽しめるソースです。簡単なので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。市販のマヨネーズと食べ比べても面白いかもしれませんね。
マヨネーズの誕生物語が気になった方は、こちらもご覧ください >>おしえて!キユーピー マヨネーズのこと。
一般的なマヨネーズの作り方もキユーピーホームページで紹介しています >>なるほど!マヨネーズの作り方