食品製造現場における人手不足解消に向けて
2020.10.15
お知らせ
社会 その他
こんにちは。 キユーピー株式会社 未来技術推進担当の荻野武です。
人手不足が深刻化しているなか、ロボットに対する期待が高まっています。
キユーピーグループは現在、食品5事業(調理・調味料/サラダ・惣菜/タマゴ/フルーツ ソリューション/ファインケミカル)+物流事業を展開しており、それぞれの事業におけるロボット化の程度はさまざま。マヨネーズやドレッシングといった調味料の工場では早くから機械化が進み、工場内を見渡しても人の姿はまばらです。一方、惣菜工場では、盛り付け作業をするために多くの人手が必要で、ベルトコンベアを囲んで多くの従業員が24時間交代制で働いています。
なぜ惣菜工場では一向に機械化が進まないのか
・惣菜や弁当など人が行う高度な盛り付け、つまりは柔軟・不定形の食品を、迅速に見栄え良く盛り付ける作業は自動化の難易度が高く、ロボットに置き換えることが非常に困難
・なにより、各社が個別のニーズに合わせたロボットを導入しようとすると、膨大なコストと時間を要する
このように、食品製造に限らず、人手不足が顕著な分野へロボットを導入していく上で、導入コストの低減につながるロボットを導入しやすくする環境(ロボットフレンドリーな環境)の整備が重要です。
そこで、経産省が一般社団法人日本機械工業連合会を事業執行者として、ロボットフレンドリーな環境を構築することを目的として公募した「令和2年度 革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」の「食品分野」においてキユーピーが採択されました。惣菜の盛り付け作業のロボット化をパートナー企業と共に、低価格で実現することを目指して参画します。
キユーピーグループでは、AI原料検査装置システムを導入して原料の異常チェックを機械で実施するなど、ロボットの導入により生産性を向上させています。キユーピーは、この事業を通じて多くの人手を要する全国の惣菜工場が直面する共通の課題に真摯に向き合い、多くのパートナー企業の力を借りて、その解決に向けて前進していきます。
「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業」の参画については、リリースをご覧ください。