野菜を食べて暑い季節を乗り切りましょう
2021.08.23
食育 その他
こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部の松岡亮輔です。
8月23日からは“処暑(しょしょ)”。暦の上では秋を感じ始めるころとなりましたが、皆さん体調はいかがですか。まだまだ蒸し暑い日が続きますが、こんな時こそ、βカロテン(ビタミンA)を含む野菜をお勧めします。
野菜に含まれる栄養素の一つβカロテンは、摂取するとその一部が体の中でビタミンAになります。βカロテンには抗酸化作用、ビタミンAには皮膚や粘膜を保護する作用があり、これらは体を守る働き、すなわち免疫機能です。
<図1>日本人のビタミンAの供給源(20歳以上)
日本人の成人はビタミンAの摂取量が少ないようです。図1のように、ビタミンAの22%をにんじんから、32%をその他の野菜類から摂取していて、合計するとビタミンAの約半分を野菜から摂取していることになります。
<図2>ビタミンAの各年代における充足率
ところが、日本人は1日あたりの野菜摂取量が約70g不足していて、それが成人のビタミンA摂取不足に影響していると考えられます。<図2>
<図3>マヨネーズ・植物油によるβカロテン吸収促進作用
また、野菜に含まれるβカロテンはにんじんそのままやにんじんジュースで摂取した場合、体内に吸収されにくいと言われています。<図3>
実は、マヨネーズや植物油と一緒に、にんじんを食べるとβカロテンの吸収を高めることが論文で報告されているのです! <図3>
マヨネーズや植物油を含むドレッシングを使って美味しく野菜を食べることで、暑い夏を乗り切りましょう。
このβカロテン(ビタミンA)に関する紹介は、8月26~28日にwebで開催されます日本食品科学工学会の展示でも行います。
野菜の栄養についてもっと知りたい方は、「おしえて! キユーピー野菜のこと」をご参照ください。
野菜に含まれている食物繊維の健康に関する情報は、「キユーピー 食物繊維」で検索してください。