野菜料理をつくる経験は子どもの心理的発達によい影響があります!

2022.06.15

食育 その他

お知らせ

こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部の大江眞理子です。

子どものころに誰かと一緒に料理をした経験を、今でもなぜか鮮明に覚えていることはありませんか。カレーライス、あるいは洗ってちぎって盛り付けるサラダでしょうか。その経験は、今の皆さんの土台を作っているかもしれません。

日本食育学会での発表の様子

この度、親子で一緒に野菜料理をつくることはお子さんの「こころの健康や成長」にとって非常に重要だということが発達心理学領域の研究からわかりました。本研究は学校法人白百合女子大学名誉教授・生涯発達研究教育センター特別研究員の田島信元先生にご監修いただき、2022年6月5日に日本食育学会にて発表しました。

研究内容は、793名の幼児から小学生のお子さんを持つ親御さんにご協力いただき、月に1回以上の野菜料理の親子共同調理経験の有無で、お子さんの心理的発達スコアを比較しました。その結果、月に1回以上の野菜料理の共同調理経験があるお子さんは、野菜料理以外の共同調理経験のみあるお子さんや共同調理経験がないお子さんと比較して、自己統制力、主張力、協調性、自己肯定感、論理的・集中的態度、好奇心の全6項目の心理的発達項目において、スコアが有意に高いことがわかりました。

出典:大江眞理子他, 野菜料理の親子共同調理による心理的発達への影響, 第10回日本食育学会大会, 2022; P-04.

家には小学3年生と1年生の子どもがいます。今では懐かしいですが、子どもたちがもっと手のかかる乳幼児期のころに、「子育てって予想以上に過酷! 」と日々奮闘と反省をしつつ、小さいお子さんをもつご家庭に少しでもゆとりや彩りのある時間を提供できないかとも考えていました。

2017年に、「子どもの野菜嫌いの克服方法」について社内論文に応募したことをきっかけに、「子どものこころ」の案件でよく声をかけていただくようになりました。そして「親子で料理する価値をご家庭に届けられないか」という検討から、2021年にお子様向けのオンライン料理教室「キッズクック」がうまれました。(「キッズクック」の様子

料理を楽しむ息子たち

我が家では平日は息子たちとなかなか時間がとれないのですが、休日に時間のある日は一緒に簡単な料理を作っています。普段は言葉数が少ない長男は作っているときは自然と話してくれますし、食の細い次男は自分が作るとなぜかバクバクよく食べてくれます。

子育てやおうち時間に行き詰まったら「一緒に料理を楽しむこと」もひとつの解決手段かもしれません。そして「子どもと一緒に料理したいけどハードルが高い」と思っている方は、ぜひ「キッズクック」もご活用いただければと思います!

6月は「食育月間」、毎月19日は「食育の日」です。おススメサイトをご紹介します。

★幼児~小学校低学年向けオンライン料理教室「キッズクック」 >>予約はこちら
★「野菜料理を親子で共同調理すると、子どもの心理的発達に好影響を及ぼすことが判明」について詳しくはリリースをご覧ください。 >>こちら
★「野菜となかよし キッズチャレンジ」サイトでは、子どもと一緒につくるハレの日や記念日のメニューを動画で紹介しています。 >>こちら
★「子どもと野菜を楽しもう」サイトでは、子どもの野菜嫌いに関するコラムや旬の野菜を使ったレシピを紹介しています。 >>こちら

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