3回目の出前授業「広げよう やさしい町」
~身近に障がい者の方と関わることができる町づくり~

2022.07.27

社会 その他

こんにちは。 株式会社キユーピーあい リラクゼーションルーム担当 塩田大樹です。

キユーピーあいは、2003年12月にキユーピー株式会社の特例子会社※ として認定され、色々な能力を持った障がい者と健常者が共に働く喜びと自己成長を実感できる会社としてスタートしました。

※特例子会社とは・・・障がいのある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された会社のこと

世田谷区立桜小学校4年生対象の総合授業「広げよう やさしい町」をテーマに、講師として招待されました。
2020年に初めて訪問して以降、今回で3回目でした。(前回のブログ
小学校の昇降口をすすむと「塩田さんだ! 会えました! 昨年はありがとうございました」と5年生が元気な挨拶で出迎えてくれました。
授業では、視覚障がい者目線での日常の困りごとや助かっていること、ユニバーサルデザインについて話しました。質問タイムではとにかく挙手が多く、先生が「そろそろ時間ですね。次が最後ですよ」と声をかけるのですが、なかなか終わりませんでした。

左:授業の様子 / 中:白杖の紹介 / 右:授業後は囲み取材のようになりました

<質問をいくつかご紹介します>

Q:外食は、どのようにメニューを決めるのですか?
A:あらかじめメニューを調べたり、お店の方に直接聞いて読んでもらうこともあります。最近では「点字メニュー」のあるお店もあります。

Q:家ではどう過ごしているのですか? 電気はつけますか?
A:自分の家なので、どこに何があるか覚えています。時々人がきて、好意で片付けてくれるのですが「おや?いつものところにない」と探すこともあります。電気は、夜は付けます。「ここに人がいますよ」という防犯にもなります。

Q:最近、困っていることは何ですか?
A:郵便物などスマホをかざすと内容を読んでくれるのですが、「記入して返信」となると、私に記入はできません。

Q:読書は好きですか? どうやって本を読むのですか?
A:本はよく読みます。点訳を読んだり、音訳を聞いたりしています。

授業の前は毎回「反応がなかったらどうしよう」と不安な気持ちでいっぱいですが、今年の4年生もとても明るく無邪気に応えてくれて、楽しく話すことができました。
「見えない」「見えにくい」ということが、少しでも皆さんの記憶に残ってくれたらよいなと思います。

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