コーチングで社員を幸せに! 社内コーチング活動 第2回「コーチングとは?」
2023.07.20
ダイバーシティ
社会 その他
こんにちは。 キユーピー株式会社 人事本部の三沼弘幸です。
社内コーチングサイトの一部
前回のブログでは、コーチングとの出会いについてお伝えしました。今回は第2回として、「コーチングとはいったい何なのか?」 ということで、コーチングそのものをご紹介します。
改めてコーチングとは何なのでしょうか?
世界中には様々なコーチングの手法がありますが、私たちが採用しているコーチングは、アドラー心理学をベースとしたコーチングです。アドラー心理学の5つの基本理論のうち、特に【目的論】 【主体論】 【認知論】の3つは、会社組織での目標達成やチームビルディングはもちろん、社員一人ひとりのキャリア形成や自己実現にも役立ちます。
例えば、【目的論】とは「どんな行動にも目的がある」、だから「原因追及ではなく、本当の目的に向かう行動を大切にする」 という考え方です。仕事をしていると、上手くいかないことはたくさんあります。そんな時、つい私たちは「何が悪かったのか?誰が悪かったのか?」 と原因や過去に注目してしまい、気持ちが重くなりがちです。そんな時こそコーチに「本当はどうしたいのか?」 と問いかけてもらうことで、意識が未来に向かい、具体的な未来を描くことで希望が生まれ、ワクワクする気持ちとともに前に進む勇気が芽生えるのです。
このように、コーチは相手(クライアント)の原因ではなく目的に注目し、質問を通して相手の内側にある本当の目的を引き出します。そして、本当の目的に向かって一歩踏み出す勇気を与える言葉を投げかけるのです。
これが私たちの採用しているコーチングというコミュニケーション手法です。
会社や組織はもちろん人生やキャリアにおいても、イノベーション(セルフ・イノベーション)を起こすことはとても重要です。イノベーションは、まず『過去の延長線ではない未来を描く』 ことから始まります。
そのためにはコーチから【目的論】をベースとした問いかけをしてもらい、自分の内側にある本当の想いを言葉にすることがとても重要です。
このようなアドラー心理学をベースとしたコーチングを実践できる人材を社内で開発するために、2021年から『社内認定コーチ制度』 を立ち上げました。2023年6月現在で、社内認定コーチは約90名。今年度中には100名を超えるコーチが社内で誕生する予定です。
社内認定コーチ 第4期メンバーの皆さん
社内認定コーチのコーチング・セッション(面談)を受けた従業員の皆さんからは次のような喜びや感謝の声を笑顔とともにたくさん頂いています。
「気持ちがかなり落ち込んでいたけど、話を聴いてもらってスッキリした」
「モヤモヤしていた気持ちが晴れて、前に進む勇気がもてた!」
「本当に望む夢や目標が見つかって、チャレンジを始めた!!」
そして「私もコーチになりたい!」 という従業員が年々増え、今では社内認定コーチ開発研修の定員が、毎回オーバーしてしまうほど期待が高まっており、よい意味で大変忙しくなっています。
今回は「コーチングとは何か」、そして社内コーチング活動の様子をお伝えしました。コーチングによって前に進む勇気をもつことができた従業員がたくさんいます。
次回は、実際に社内認定コーチになった従業員がどう変わったのかをご紹介したいと思います。