11月5日はいい卵の日! 第1回 ~知れば面白いたまごの世界 日本人はたまご大好き~

2023.10.17

食育 その他

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こんにちは、キユーピー株式会社 研究開発本部の有満和人(ありみつかずと)です。

11月5日は「いい卵の日」です。
本日から4回に分けて、卵が大好きなメンバーからブログをお届けします。第1回のテーマは「知れば面白いたまごの世界 日本人はたまご大好き」です。

私は1990年にキユーピーに入社以来ずっと「卵」に関わる業務に携わってきましたが、「卵」は知れば知るほど奥深い食材と感じている毎日です。興味を持つといろいろ知りたくなり、日本人はいつからこんなに卵を食べるようになったのだろうかと思って調べてみましたので、ご紹介します。

おいしそうな卵料理の数々

メキシコの卵売場

2022年の調査によると日本人一人あたりの卵消費量は年間339個であり、メキシコの392個に次いで世界2位とされています。
このように卵大好きな日本人ですが、最初から「卵」を食べるために鶏を飼っていたのではありません。最初は占いや信仰の儀式、闘鶏などのために鶏を飼育していました。また日本古来の神道や仏教などの考えから肉食を禁止する時代もありましたが、キリスト教の伝来とともに西欧諸国の卵料理が広がり、徐々に鶏の卵を食べるようになりました。

卵に関する書籍

江戸時代には卵の料理もいろいろ工夫され、庶民の食べ物として徐々に広がっていったようであり、有名な料理本である「万宝料理秘密箱の卵百珍」にはなんと103種類の卵料理が紹介されています。インターネットで検索するといろいろな料理が再現されていますので興味のある方はのぞいてみてください。

色々な卵の楽しみ方

その後、明治になり西洋から食文化を積極的に取り入れ、明治36年の第5回「内国勧業博覧会」では「親子丼」が売り出されたりしていますが、卵は依然として高級品でした。明治後半には年間15個前後だった卵の消費量は、昭和に入ったころから増え始め、急激に増えたのは第二次世界大戦後です。アメリカなどから大規模養鶏の技術導入があり、日本人は昭和35年ごろには年間100個、昭和45年には年間290個の卵を消費するようになりました。

会社の仲間と集めた世界の卵グッズ

このように現在は物価の優等生とされている卵ですが、卵が身近になったのはまだまだ最近のことです。先人たちが苦労して(楽しんで?)育ててきた卵の文化を、これからも楽しんでいきたいですね。

皆さんはどんな卵料理がお好きですか?

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