12月3日~9日は「障害者週間」 第1回 ~朝のミニ手話講座~
2023.12.04
社会 その他
ダイバーシティ
こんにちは。 株式会社キユーピーあい 事業第2グループの荒井康善です。
12月3日~9日は「障害者週間」です。この期間を中心に、国や地方公共団体、関係する団体等においては、様々な意識啓発に係る取り組みを展開しています。
今週は私たちキユーピーあいから、3回に分けてブログをお届けします。
キユーピーあいは、2003年12月にキユーピー株式会社の特例子会社※ として認定され、色々な能力を持った障がい者と健常者が共に働く喜びと自己成長を実感できる会社としてスタートしました。
※特例子会社とは・・・障がいのある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された会社のこと
第1回のテーマは「朝のミニ手話講座」です。
私は、キユーピーあいに入社して20年目。聴覚に障がいがあります。
「手話」は、手の動きや表情等を使って表現するひとつの言語です。音が聞こえる人、聞こえない人に関わらず、手話を身近に感じて魅力あるものと思えるように、キユーピーあいでは手話の普及に取り組んでいます。
その一つが、朝のミニ手話講座です。
これは聞こえない従業員と手話通訳ができる従業員が、手話動画を制作したことがきっかけで始まりました。
社内のWEB掲示板に掲載している手話動画
ミニ手話講座の様子
この動画の評判がとてもよく「もっと手話を覚えてみたい」という声があがり、今では二人の聞こえない従業員が、初心者にもわかりやすい表現を工夫しながら、講座を頑張っています。
その成果もあり、手話はまだ完全に覚えていなくても、音声で発する言葉の代わりに、言いたいことをなんとか身振り手振りで伝えようとする人が出てきて、その気持ちがすごく伝わってきて、こちらも温かい気持ちになります。
コミュニケーションの方法は音声、手話だけではありません。身振り、筆談、ジェスチャー、サイン、顔の表情、空書き、ホワイトボード、パソコンメールなど色々あります。その上で一番大切なのは「思いを伝えようとする気持ち」を持ち続けることだと思います。
今後は、社内「スタートアップ制度」で発足した「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進プロジェクト」で手話の普及だけでなく、障がいのある従業員の活躍推進と相互理解によるグループ全社のDE&I推進に、積極的にチャレンジしてみたいと思います。
個人的には、世の中に手話で話せる人がまだまだ少ないことで、コミュニケーションをとるのが難しい現状を変えていくために、手話による情報取得やコミュニケーションの円滑化に関わる活動もしていきたいです。
このような活動をしていくことで聴覚以外の障がいを持つ人への理解も深まり、寄り添い支え合える人の輪が広がり、社内だけではなく、誰もがより暮らしやすい町や社会になっていくと思います。
一人ひとりの思いやりと理解とちょっとした行動が、明日の誰かの笑顔につながります。この記事が、障がいのあるなしに関わらず、互いの価値を認め、尊重しあう共生社会の実現に向けて、自分たちにできることは何か一緒に考え、共に行動するきっかけになれば幸いです。
2016年に障害者雇用促進法の一部が改正され障害者に対する差別の禁止、そして2024年4月からは合理的配慮※の提供が義務化されます。
※合理的配慮とは・・・障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合、過度な負担になり過ぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な便宜のこと