2月1日は「フレイルの日」第1回 ~フレイル予防のポイントは「栄養」「運動」「社会参加」~
2024.01.26
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こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部の西山博です。
私は入社以来、長く健康関連研究の業務に携わっており、現在は卵や野菜の健康機能研究及び健康情報の発信を担当しています。
2月1日は「フレイルの日」です。フレイル研究に携わっているメンバーから2回に分けて、ブログをお届けします!
昨年もご紹介しましたが(ブログ)、フレイルとは加齢に伴って身体的・精神的・社会的に脆弱な状態になることです。フレイルが進行すると病気やけがのリスクが高まり、行動範囲が狭まって生活の質の低下につながります。
【出典】フレイルの概念(葛谷雅文,日老医誌 46:279-285,2009より引用改変)
近年は平均寿命も健康寿命も延びており、街でも元気な高齢者を見かけることが多くなりました。年齢を重ねても元気に過ごせるのは、食事・運動・社会活動などが充実しているのだと思います。また社会通念や制度的にも60歳、70歳になっても活躍できる社会になっていることがとても良いと私は思います。
一方で同じ年代でもフレイル状態になり、転倒で骨折して寝たきりになるという方も少なくなく、二極化しているのが現状です。フレイルのリスクを抱えた人を早めに見つけて、効果的な対策を打つことが大切だと普段の研究から実感しています。
フレイル対策は、フレイル状態になってから始めても継続が難しいので、健康な時から習慣にしておくことが重要と考えます。
私は最近、スポーツジムに通って筋トレをしています。まとめてたくさん行うと疲れるし嫌になるのも早いので、物足りないと思うくらいでやめるのが丁度良いです。また、最近はベランダで野菜を育てるのがひそかな楽しみです。簡単な土いじりや収穫体験は癒されますし、家族やご近所の方と会話のきっかけにもなります。さらに新鮮野菜も食べられるので、おススメです。
左:スポーツジムに行く直前の私 / 中:ベランダで栽培している野菜 / 右:収穫した野菜たっぷりなオムレツ
私の研究対象である卵には、ビタミンCを除くビタミン類とミネラル類が豊富に含まれており、栄養価が非常に高い食材です。たんぱく質の補給源としても優れているので、ゆで卵等を食事に一品追加したり、様々な食材とアレンジしたりして、食生活にうまく取り入れてもらいたいです。
これからも研究者として、フレイルの早期発見、早期介入に力を入れたいです。そうすることでフレイルの進行抑制、そして健康寿命の延伸に貢献したいと考えています。
No.48 News Letter >> 「シニアの新たな生活スタイルは、まさにフレイル予防」