第3回 若手がつむぐ成長と感謝の輪 ~参加型研修の挑戦と継承~

2024.08.28

ダイバーシティ

社会 その他

こんにちは。 キユーピー株式会社 ファインケミカル本部(以下FC本部) 五霞工場の竹下涼太です。

1回目では若手社員が中心の参加型研修の内容と魅力を、2回目ではその効果を遠藤光さんとお伝えしました。最終回の今回は、遠藤光さんと、その研修を受けて翌年講師となった後輩の黒田麻友香さんとともに紹介します。

キユーピー ファインケミカル本部 遠藤光さん(左)と黒田麻友香さん(中)と竹下(右)

講師デビューまでの試行錯誤と温かいサポート

黒田 「初めて講師を務めるとき、先輩の竹下さんが同じ部署にいて、随時相談に乗ってもらったり、資料のアドバイスをもらえたりしたのは、心強かったです。」

遠藤 「黒田さんの資料は受講者のことを考えて工夫されていて、とても見やすかったです。」

竹下 「そういえば、黒田さんが最初に作成した概要資料は黒背景にミントグリーンの文字で個性あふれる資料でしたね。上司から『おじさんには刺激が強すぎるから、もう少し色調を抑えようか(笑)』と言われたんでしたっけ。あの『チョコミント資料』は今や知る人ぞ知る伝説です。」

遠藤 「人目を惹くいい資料だったと思いますが、研修向きではなかったのかな・・・」

竹下 「確かに、マーケティングや印象に残したい内容には使えるかもしれないですね。」

講師経験が育んだ感謝の気持ちと目的意識

黒田 「実際に講師となって研修を進めてみると、最初はすごく緊張しました。でも、やっていくうちに周りが見えるようになりました。この講師の経験を経て、前よりも人前で話す緊張が減りました。」

竹下 「黒田さんは緊張しているようには見えなかったけど・・・」

黒田 「今振り返ってみると、緊張もしたけど講師役はとても楽しかったです。新人ではなかなか経験できない大舞台を経験させてもらい、貴重な機会をいただいたことに感謝しています。研修に協力してくれた皆さんや、参加してくれた皆さんをはじめ、職場の仲間への感謝の気持ちが深まりました。また、自分の職場以外の工場の人たちと知り合う良い機会にもなりました。
研修の講師役を通して一番大きかった変化は、物事の考え方です。準備をする中でいただいたアドバイスから、何事も始める前にその目的を考えて、それを意識しながら進めるようになりました。」

感じ方の多様性と研修での学び

黒田 「本業の時間を研修の準備や実行に割くことに罪悪感があって謝罪したこともありました。」

竹下 「その場合は『ごめんなさい』ではなく『ありがとう』でいいんじゃないかな(笑)」

黒田 「そうですね。研修で学んだのは、『当たり前』でいっぱいだと心のコップが満たされない(何でも当然だと思うと心が満足しない)。でも、「ありがとう」でいっぱいだと心のコップが満たされる(感謝の気持ちを持つことで心が満足する)。今はそのことを常に意識するようになりました。」

遠藤 「研修で学んだ『べきの境界線ワーク』(参加者が自分と他人の『〇〇すべき』という考えをリスト化し、その違いや共通点を議論する演習)では、人それぞれの『当たり前』が違うことを学びました。また、『すみません』と『ありがとう』の使い方にも個人差があることにも気づきました。お互いの考え方や感じ方を理解することで、より良いコミュニケーションが取れるようになるんですね。」

竹下 「私もこの研修を通して『当たり前』が『感謝』に変化したことが多かったです。」

遠藤 「研修ではリフレーミングについても学びました。失敗も良い経験とし、一見ネガティブなこともポジティブに捉えることができると気づきました。リフレーミングを知ることで、人生がよりワクワクするイメージに変わりました。」

次世代へつむぐ研修の継承

竹下 「今年もまた、黒田さんの研修を受けた昨年入社の若手社員講師による新人研修がスタートしています。私が勇気を出して始めた研修が毎年開催されることをとてもうれしく思っています。この研修のおかげで、自分の心との向き合い方や会社の理念と自分の信念の重なりを毎年確認できます。
今年はどんな研修になるのかな?と新入社員を迎えるのが楽しみです。私たちがこの研修を通して体験したドキドキとワクワクを、これからも新入社員の皆につないでいけるよう、先輩としてサポートしていきたいと思っています。」

キユーピー ファインケミカル本部五霞工場 黒田麻友香さん

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