「絵本を届ける運動」で広がった心の世界と、ボランティアの新しい一歩

2025.03.12

社会 その他

こんにちは。 キユーピー株式会社 経営推進本部 法務部の清水めぐみです。

先日、社内で募集があった「シャンティ国際ボランティア会」の「絵本を届ける運動(翻訳絵本作成)」に参加しました。

これまでもボランティア活動は気になっていたのですが、仕事や3男児の子育てに追われる日々の中で、活動に参加するには時間的にも気持ち的にも少しハードルが高いと感じていました。そんな中、同じ部署のメンバーが「絵本の翻訳ボランティアをしました」と報告しているのを見て、「絵本を届ける運動」に興味がムクっと湧きました。

子どもの頃、絵本を読むことが大好きでした。絵本の主人公が頭の中で動き出し、空想の世界に浸っていたことを今でも覚えています。子どもたちが小さいとき、寝る前の絵本の読み聞かせタイムは、子どもたちと落ち着いて向き合える貴重な時間でした。上の子が下の子に絵本を読んであげている姿や、文字を覚えて一生懸命自分で読んでいる姿を見るのも、ほっこりする瞬間です。そんな「絵本を届ける活動」なら、自分も楽しみながらできるかもと思い、それが今回応募した理由です。

みんなの前で絵本を読むのは気恥ずかしいけど、それが素敵な共感を生む時間に! 写真掲載絵本:『ルラルさんのだいくしごと』ポプラ社

さて、当日。この活動の目的と今日やることの説明を受けて、いよいよスタート。一冊の絵本を4人で仕上げていきます。翻訳シールを貼ると日本語が隠れて読めなくなるので、まずは絵本をみんなで読むところから始めました。一冊なので、絵本の前に座った私が代表で読むことに。普段、自分の子どもには読んでいますが、大人の前で声を出して読むのはドキドキ。可愛らしい挿し絵にほのぼのとした物語、思わぬ展開に「えー!」となったり、クスクス笑ったり。早速みんなで絵本の魅力を堪能しました。

ここからが本番です。翻訳シールをはさみで切り、貼る作業を分担して行いました。最初は緊張しながらの作業でしたが、「こうするといいかも」と声をかけ合いながら、徐々にコツをつかみ無事に完成。最後にビルマ語で自分のサインをすることも、なんだかワクワクしました。

ビルマ語で「めぐ」とサイン。練習から本番へ、ワクワクの新しい体験。

「楽しかったねー」普段あまり接点のない4人でしたが、一冊の本を仕上げる作業はとても楽しく、達成感もあり、ステキな時間となりました。みんなで、この絵本が、ミャンマーの子どもたちに届き、今回の私たちのように、驚いたり笑ったりしながら楽しく読んでもらえることを願って、当日の活動を終えました。

たった一冊、ほんの小さなことかもしれないけれど、やってみて良かったなと思いました。あまり気負わず、自分の心が少し動かされたことを、自分のできる範囲でやってみる。すると、自分の世界が少し広がる。それが誰かのためになっているのであれば、最高ですよね。

ボランティア活動について、少し自分の中のハードルが下がったように思います。今後も気負い過ぎず、何か自分ができることがあればやってみよう。そして、もし私と同じように「気になるけど・・・」と感じている人がいたら、「一緒にやってみませんか」と声をかけてみたい、そんな風に思えた体験でした。

翻訳絵本完成!達成感と笑顔がいっぱい、みんなで作り上げた喜びの瞬間。 写真掲載絵本:『ルラルさんのだいくしごと』ポプラ社

●シャンティ国際ボランティア会
https://sva.or.jp/
子どもたちへの本を通じた教育文化支援、国内外での緊急人道支援を行っています。

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