研究を"伝える"ってどうするの?プロから学んだ"伝わる"ためのコツ

2025.04.18

社会 その他

こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部 未来創造研究所 ヒューマンヘルス研究部の竹田優美です。

普段は、キユーピーグループの独自素材についての健康機能の研究や、機能性表示食品の届出業務に携わっています。今回は、そんな日々の業務とは少し違う、ユニークな取り組みを紹介します。

研究者にこそ必要な“分かりやすく伝える力”

この春、未来創造研究所では、メディアに向けた発信の仕方を学ぶ研修を実施しました。

関西学院大学東京丸の内キャンパス丸の内講座の出前講座で、講師はなんと現役のNHKのラジオ(NHKャーナル)で解説を担当されている山崎淑行ニュースデスク。メディアの第一線で活躍されている方から、「どうすれば伝わるのか?」という実践的なスキルを学べる、貴重な機会となりました。
参加したのは、未来創造研究所のメンバー27名。そのうち私を含む3名の研究者が、自分たちの研究成果を題材に、模擬記者会見にチャレンジしました。

発表者3名と講師(写真左から竹田、山崎デスク、大塚さん、奥田さん)

“伝えたい”を“伝わる”に変えるには?

模擬記者会見では、あえて「その研究テーマに詳しくないメンバー」から率直な意見をもらい、発表内容の伝わりやすさを確かめました。
私が発表したのは、担当している「卵黄コリン」というキユーピー独自素材に関する取り組みについてです。専門的な研究内容を、聞き手に“分かりやすく、魅力的に”伝えることの難しさと、その大切さを改めて実感しました。

ほかの2人の発表テーマは大塚さんが「疾病予防の最新研究(マイクロRNA)」、
奥田さんが「キユーピー マヨネーズの“コク”で広がる食の世界」です。
発表後には、山崎デスクから「どうすればより伝わるか」を一人ひとりにフィードバックしていただきました。

その中で特に私の心に残ったのは、次のような言葉です
●情報を届けたいメディアとその先の“受け手”を明確にすること
●研究が「人や社会の役に立つ」ことを分かりやすく伝えること
●“意外性”を伝えることで、記事になるチャンスにつながること

「伝える力」は、人を動かす力にもなる

私たち研究者は、研究するだけではありません。その成果が「お客さまの健康や生活にどう役立つのか」を、分かりやすく伝えることも大切な役割です。そして、お客さまの共感があってこそ行動にもつながります。
今回の学びを通して、研究と社会をつなぐ架け橋として、これからも「伝える力」を磨いていきたいと思います。

●その技術から生まれるKANDOをお客様に https://www.kewpie.com/blog/2025/04/3685/

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