重点課題と推進体制
キユーピーグループ サステナビリティの考え方
キユーピーグループは、「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」を持って世界の食と健康に貢献することで、社会に貢献し続ける企業でありたいと考えています。サステナビリティ活動を重要な活動と位置づけ、グループ理念と規範の実践を通じて、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、グループの持続的な成長の基盤として、活動を推進します。
キユーピーグループ サステナビリティ基本方針
「愛は食卓にある。」への想いを大切に、
さまざまな課題に対して「おいしさ・やさしさ・ユニークさ」をもって取り組み、
解決をめざします。そして商品の設計、原料調達から、生産、販売、消費までの
バリューチェーン全体を通じて人と環境をおもいやり、
笑顔の溢れる未来を創ります。
食と健康への貢献
- 栄養・健康価値を追究し、広く普及することで、世界の人々の健康寿命延伸に貢献します。
- 未来を創る子どもたちの心と体の健康を、食を通じて応援します。
資源の有効活用・循環
- 卵のすべてを有効に活用する世界で唯一のメーカーとして、技術を磨き、価値を創造します。
- 食べ方提案と未利用部の活用により、世界的にユニークな「野菜活用メーカー」をめざします。
- プラスチックにおける循環型社会の実現のため、商品の環境配慮設計や社外との協働を進めます。
- 水は限りある貴重な資源と認識し、効率的な利用と取水・排水における環境負荷を低減します。
- 需要情報と生産・輸配送情報のマッチング技術を深耕し、食品ロスを削減します。
気候変動への対応
- 原料調達から消費まで、バリューチェーン全体のCO2排出量削減をめざします。
生物多様性の保全
- 生物多様性の負の影響を最小限に抑え、生態系の回復、再生に努めます。
持続可能な調達
- 安全性はもとより、環境や人権への影響に配慮した安定調達をお取引先と協働して進めます。
人権の尊重
- 従業員のダイバーシティ&インクルージョンを推進するとともに、ビジネスに関わるすべての人の人権を守ります。
2022年制定、2024年12月改訂
サステナビリティ推進体制
キユーピー取締役会←→サステナビリティ委員会
サステナビリティ委員会の分科会・連携プロジェクト
キユーピーグループ内の推進
サステナビリティに向けての重点課題
- 食と健康への貢献
- 健康寿命延伸への貢献
- 子どもの心と体の健康支援
- 資源の有効活用・循環
- 食品ロスの削減・有効活用
- プラスチックの削減・再利用
- 水資源の持続的利用
- 気候変動への対応
- CO2排出量の削減
- 生物多様性の保全
- 持続可能な調達
- 人権の尊重
連携:リスクマネジメント委員会
サステナビリティ委員会は、担当取締役を委員長とし、サステナビリティ目標の達成に向けた方針・計画策定および取り組みを推進しており、年4回委員会を開催しています。
重点課題に対する目標・取り組みについて、分科会や連携するプロジェクトで検討し、グループ内への浸透と定着を図っています。
また、リスクマネジメント委員会とも連携して、環境変化に対応し、経営基盤の強化を進めていきます。
サステナビリティに向けての重点課題
キユーピーグループでは、「キユーピーグループ 2030ビジョン」の実現やSDGs※への貢献など、2030年からバックキャスト思考で検討し、以下のサステナビリティに向けての重要課題を特定しました。
- 食と健康への貢献
- 資源の有効活用・循環
- 気候変動への対応
- 生物多様性の保全
- 持続可能な調達
- 人権の尊重
サステナビリティに向けての重点課題は、持続可能な社会の実現への貢献とグループの持続的な成長をめざす上で、事業と社会の双方にとって重要と考えています。社会・地球環境変化に応じて、定期的に重点課題の見直しを行います。
※持続可能な開発目標(SDGs)
SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された国際社会共通の目標です。持続可能な社会の実現に向けて2030年までに達成すべき17の目標で構成されています。
キユーピーグループが貢献するSDGs
項目
重点課題特定のプロセス
キユーピーグループが取り組むべき社会課題の抽出
キユーピーグループが事業を通じて取り組むべき社会課題は、持続可能な開発目標(SDGs)、サステナビリティの国際基準GRI、ISO26000、SASBおよび各種ESG評価などを参考に抽出しています。
事業と社会に与える影響
バリューチェーン全体およびステークホルダーを網羅的に勘案し、バリューチェーンにおけるリスクと機会の分析に加え、社会課題ごとにステークホルダーからの期待の大きさとグループが与える社会への影響の大きさを評価しサステナビリティに向けての重点課題を特定しました。
バリューチェーンにおけるリスクと機会
正の影響の強化
- 調達
- 持続可能な調達、サプライチェーンの支援
- SDGs 目標2:飢餓をゼロに
- SDGs 目標12:つくる責任 つかう責任
- SDGs 目標15:陸の豊かさも守ろう
- 製造・物流・販売
- ダイバーシティの推進
- SDGs 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- SDGs 目標8:働きがいも 経済成長も
- 販売・使用
- 子どもの心と体の健康支援
- SDGs 目標2:飢餓をゼロに
- SDGs 目標4:質の高い教育をみんなに
- 使用
- 健康寿命延伸への貢献
- SDGs 目標2:飢餓をゼロに
- SDGs 目標3:すべての人に健康と福祉を
- 本社
- ダイバーシティの推進
- SDGs 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- SDGs 目標8:働きがいも 経済成長も
- 本社
- 贈収賄の防止
- SDGs 目標16:平和と公正をすべての人に
負の影響の最小化
- 調達
- 人権への配慮
- SDGs 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
- SDGs 目標8:働きがいも 経済成長も
- 調達・製造
- 水利用の効率向上
- SDGs 目標6:安全な水とトイレを世界中に
- 製造
- エネルギー効率の改善
- SDGs 目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 製造
- 資源の有効活用
- SDGs 目標12:つくる責任 つかう責任
- 製造・物流・販売・使用
- プラスチック排出削減
- SDGs 目標12:つくる責任 つかう責任
- 製造・物流・販売・使用
- 気候変動への対応CO2排出削減
- SDGs 目標13:気候変動に具体的な対策を
- 廃棄
- 廃棄物削減
- SDGs 目標12:つくる責任 つかう責任
- 廃棄
- 生物多様性の保全
- SDGs 目標14:海の豊かさを守ろう
- SDGs 目標15:陸の豊かさも守ろう
サステナビリティに向けての重点課題の特定
サステナビリティ目標
サステナビリティ目標は、サステナビリティに向けた重点課題にひも付け、キユーピーグループとして取り組むテーマを指標化したものです。
従業員一人ひとりが、サステナビリティの意識と視点を持ち、キユーピーグループの理念と規範の実践により、目標達成に向けて取り組んでいきます。
サステナビリティ目標と実績
重点課題 | 取り組みテーマ | 指標 |
2023 年度 実績 |
2024 年度 目標 |
2030 年度 目標 |
|
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食と健康 への貢献 |
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私たちの活動で創る 子どもの笑顔の数 (2019年度からの累計) |
36.1 万人 |
40万人 以上 |
100万人 以上 |
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資源の 有効活用・循環 |
食品残さ 削減率 (2015年度比) |
59.6% | 50% 以上 |
65% 以上 |
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野菜未利用部 有効活用率 主要野菜: キャベツなど (当年) |
82.7% | 70% 以上 |
90% 以上 |
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商品廃棄量 削減率 (2015年度比) |
75.5% | 60% 以上 |
70% 以上 |
|||
プラスチック 排出量削減率 (2018年度比) |
20.9% | 8% 以上 |
30% 以上 |
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水使用量 (原単位) 削減率 (2020年度比) |
2.1% | 3% 以上 |
10% 以上 |
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気候変動 への対応 |
CO2排出量 削減率 (2013年度比) |
34.3% | 30% 以上 |
50% 以上 |
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生物多様性 の保全 |
持続可能な紙の調達率2025年度までに100% (容器包材、印刷冊子、販促物、事務用品) |
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持続可能な調達 |
お取引先との協働によって 「持続可能な調達のための基本方針」を推進 |
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人権の尊重 |
ビジネスに関わるすべての人の人権を尊重するために 「キユーピーグループ 人権方針」を推進 |
「食品残さ削減率」の指標には「野菜未利用部有効活用率」も含まれています。
サステナビリティ目標は国内の数値となっています。
2024年度より「生物多様性の保全」の定量目標を設定しています。
商品廃棄量削減率の2023年度実績は、2024年1月10日の決算発表時点から変更となっています。
従業員への浸透
社会の持続可能性と企業の持続的成長には、従業員一人ひとりが、方針を理解し共感することが重要と考えています。
社内広報
統合報告書などを従業員教育へ活用しています。社内広報ではキユーピーグループ社内報「iQP」、メールマガジン形式によるサステナビリティ通信「NewS」でのサステナビリティ情報を発信しています。
サステナビリティ通信「NewS」
キユーピーグループ
オフィシャルブログ
2007年3月にスタートした社会・環境への取り組みを社外発信する「キユーピーグループ オフィシャルブログ」では、実際に取り組むグループ従業員が記事を執筆することで、従業員一人ひとりがサステビリティへ共感することをめざしています。