サステナビリティ・食育
16/12/26
No.59
<食育活動や子どもの貧困対策に取り組む団体を支援>
「一般財団法人 キユーピーみらいたまご財団」を設立します
2017年4月の設立を目指し、準備を開始
キユーピーは、食育に関わる広範囲の活動や子どもの貧困対策に取り組む団体の支援を目的に、「一般財団法人 キユーピーみらいたまご財団」(以下、本財団)を設立することを、本日付で決定しました。2017年4月の設立を目指し、準備を開始します。キユーピーとして設立する初の財団となります。
「食育」を中心とした社会貢献活動を行う団体を支援することで、「食」に関わる社会課題の解決に貢献します。
1. 設立の目的
キユーピーは、創始者中島董一郎の「食を通じて社会に貢献する」という精神のもと、グループ理念の「めざす姿」である「おいしさ・やさしさ・ユニークさをもって、世界の食と健康に貢献するグループをめざします」を実現するため、事業活動にとどまらず社会貢献に向けたさまざまな活動に取り組んでいます。
近年、ライフスタイルや食生活の多様化が急速に進んできた一方で、「食」を通したコミュニケーションの希薄化、若い世代を中心とした「食」に関する知識や意識・興味の低下、子どもの貧困など、「食」を取り巻く社会課題はますます大きくなっています。
そこで、キユーピーは、食育活動や子どもの貧困対策に取り組む団体の活動を広範に支援することで、健やかな社会の実現を目指すことを目的に本財団を設立することにしました。
2. 本財団の支援活動内容
本財団は、食育活動や子どもの貧困対策に取り組む団体の活動を支援します。支援先は公募し、選定します。具体的な支援活動内容は、今後検討します。
3. 財団の概要
名称 | 一般財団法人 キユーピーみらいたまご財団 |
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設立者 | キユーピー株式会社 |
代表理事 | 未定 |
主な事業内容 | 食に関わる社会貢献活動(食育活動や子どもの貧困対策への取り組み)を行う団体への助成(寄付等) |
事業規模 | 年間約5千万円 |
事業年度 | 4月1日~翌年3月31日 |
なお、本財団の活動原資を作るため、キユーピーが設定する信託(本財団を受益者とするもの)に対し、自己株式の一部を第三者割当により処分することを、2017年2月開催予定の第104回定時株主総会に諮ります。
4. 自己株式の処分の要領
処分株式の種類および数 | 普通株式150万株 |
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処分価額 | 150万円(1株につき1円) |
募集または処分の方法 | 第三者割当による処分 |
処分先 | 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 (三井住友信託銀行株式会社を委託者とする再信託受託者) |
処分期日 | 未定 |
その他 | 本処分については、2017年2月開催予定の第104回定時株主総会で、有利発行に係る特別決議を経ることを条件とする |
5. スケジュール(予定)
2017年2月 第104回定時株主総会で自己株式処分の決議
2017年4月 本財団設立
2017年8月 本財団による支援活動の本格開始
【参考:キユーピーグループの食育活動の一例】
マヨネーズ教室
食の楽しさと大切さを伝えることを目的とし、2002年から小学生を対象に実施している出前教室です。野菜の重要性や身近な食品であるマヨネーズがどのようにして作られているかを学べる。
オープンキッチン
“工場は家庭の台所の延長”と考えて「オープンキッチン」と名付け、1961年から一般の方々の工場見学を開始。現在では4工場(五霞・富士吉田・挙母・鳥栖)にて実施するほか、2014年には「マヨテラス」も開設。近隣の小学校からの社会科見学の場としても活用されている。
家族でわくわくクッキング
2010年に始まった、小学生とその父親を対象とした料理教室。講師はフレンチの三國清三シェフ。普段なかなか料理をする機会がない父と子で、三國シェフの熱心な指導を受け、本格的な料理へ挑戦する。完成した料理は、招いた家族とともに囲む。
食に関する講演会
1984年から、食生活と健康についての正しい情報の提供を目的として、一般消費者、食育に関わる教育関係者、栄養士などを対象に「食」をテーマにした講演会を実施。
キユーピーニュース
食と健康に関するその時々の話題を専門の先生方に執筆いただき、1973年から毎月1回、“食と健康に関する情報誌”として発行。
メディアライブラリー活動
1975年から、消費者啓発や学校教育に役立てていただくために食や高齢者支援、子育て支援をテーマにしたビデオやDVDを作成し、消費生活センターや学校、関係施設などに無償で提供。
幼児向け絵本
幼児向け絵本を作成し、全国約10,000園の保育園・幼稚園に提供。2012年から2016年まで年1冊ずつ、計5冊制作しました。