その他

19/07/09

No.47

「サプライチェーン イノベーション大賞」を受賞

他社との協働や、物流効率化に向けた複合的な取り組みが評価される

 キユーピーは、7月5日(金)に開催された製・配・販連携協議会 総会/フォーラムにおいて、「サプライチェーン イノベーション大賞2019」の「大賞」を受賞しました。

 「サプライチェーン イノベーション大賞」は、製・配・販連携協議会※1が、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層の協力の下、優れた取り組みを行い、業界をけん引した事業者に対しその功績を表彰するものです。

※1 製・配・販連携協議会:製造メーカー(製)・卸売業(配)・小売業(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄を無くすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に2011(平成23)年5月に設立された協議会。

 キユーピーは、2018年に実施した下記の3つの取り組みについて、総合的に評価を受け、今回の受賞に至りました。

①異業種3社による共同幹線輸送

(キユーピーアヲハタニュース2018年No.50参照)

 2018年8月から、キユーピー・ライオン株式会社(代表取締役社長:掬川正純、本社:東京都墨田区)・日本パレットレンタル株式会社(代表取締役社長:加納尚美、本社:東京都千代田区)の3社で、船舶による共通トレーラーを利用した共同幹線輸送を開始しました。車両の有効活用やドライバーの労働環境改善を実現し、また個社単位での輸送時よりCO2排出量を62%以上低減しています。

②伊藤ハム米久ホールディングスとの鉄道コンテナの共同活用

 キユーピーグループの株式会社キユーソー流通システム(代表取締役社長:西尾 秀明、本社:東京都調布市)が保有し、関東・九州間で使用している鉄道用冷凍コンテナを、2018年12月から、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社(代表取締役社長:宮下 功、本社:東京都目黒区)と共同で活用しています。従来、九州から関東への復路の荷物が少ない点が課題でしたが、伊藤ハム米久ホールディングスの商品を積載することにより、往復実車率※2が97%に、また積載率※3が100%に向上しました。

※2 実車率:総移動距離のうち、実際に貨物を積載して移動した距離の比率。

※3 積載率:最大積載重量に対して、実際に積載した貨物の重量の比率。

③繁忙期(夏期・年末年始)における翌々日配送の実施

 キユーピーは、物流環境が厳しさを増す中、持続可能な食品物流の実現のために、物流の効率化に取り組んでいます。その一例が、2013年から取り組んでいる「翌々日配送」です。翌々日配送とは、前々日までに受注を受けることで、配送までのリードタイムを確保し、欠車や配送遅れなどのトラブルを軽減する取り組みです。2018年は、繁忙期である夏期と年末年始に、取引先である卸売業(配)の協力を得ながら翌々日配送を実現し、欠車なく運び切ることができました。また、配送遅れや欠品を軽減するだけでなく、事前の出荷調整が可能になることにより、荒天への対応や極端な物量変動など、BCP対応力の向上にもつなげています。

 キユーピーは今後も、持続可能な物流の実現に向け、製配販の業界関係者・行政と連携しながら、サプライチェーン全体の生産性向上を目指していきます。


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