研究・調査
20/07/01
No.52
がんを含む疾病発症リスクの判定サービス事業化に向けて
マイクロRNAの測定装置に関する研究を東京家政大学と共同で進めます
2020年5月から共同研究を開始
キユーピー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 社長執行役員:長南 収、以下キユーピー)は、マイクロRNAの測定装置に関する研究を、学校法人渡辺学園 東京家政大学(理事長:菅谷定彦、以下東京家政大学)と共同で開始します。同装置の実用化に向けた開発は、今後、株式会社ヨコオ(本社:東京都北区、代表取締役 執行役員社長 徳間孝之、以下ヨコオ)の協力を得ながら進めていきます※1。
※1ヨコオはマイクロRNA測定装置のプロトタイプを東京家政大学と共同で開発した。
食生活の提案で、がんを予防する時代へ
がんは、さまざまな生活習慣が複合的に関与する生活習慣病で、食事とも深く関係すると考えられています。キユーピーは食でがんを予防する研究を2013年から開始し、2018年には将来の発がんリスクを判定する研究を始めています※2。これは、①血液中のマイクロRNAの発現量と将来がんになるリスクの関係性、②特定の食成分の摂取によるマイクロRNAの発現変動、この2点を明らかにすることで、がんを予防しようとする研究です。将来的には、一般向けの「がん予防サービス」の展開を視野に、取り組みを進めています。
※2関連資料:キユーピーアヲハタニュースリリース 2019年 No.66 参照
疾病発症リスクの判定を目的としたマイクロRNA測定装置の実用化に向けて
今後、そのような「がん予防サービス」を事業化するにあたり、血液中のマイクロRNAを早期かつ安価に測定する装置が必要となります。そこで、東京家政大学とヨコオが共同で開発した、超高感度の遺伝子測定技術※3を利用し、がんやその他の疾病発症リスクの判定を目的とした、マイクロRNA測定装置開発の共同研究を、ヨコオの協力を得ながら進めることにしました。
※3参照:東京家政大学ニュースリリース(2020年6月30日発表) https://www.tokyo-kasei.ac.jp/about/news/
キユーピーは、“2030年にどうありたいか”を「キユーピーグループ 2030ビジョン」としてまとめ、その一つに「一人ひとりの食のパートナー ~食品メーカーから食生活メーカーへ~」を掲げています。本研究を実現させることにより、一人ひとりの健康状態を把握するとともに、それぞれに合った食生活の提案を通じて、世界の食と健康に貢献するグループをめざします。
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