キユーピーアヲハタニュース
2004/01/19 No.08
★商品動向

健康訴求マヨネーズタイプが
マヨネーズ市場の2割へと伸長の勢い

2月「キユーピーハーフ」リニューアル

 生活習慣病への意識の高まりにともない、健康訴求マヨネーズタイプはここ数年大きく伸長しています。市場全体ではこの5年間でカロリー訴求タイプが約2倍、コレステロール訴求タイプは約13倍と高い伸び率を示しています。マヨネーズ市場全体に占めるウエートも2003年は2割弱に達し、今後日本の人口が高齢化するにしたがって、さらに大きな市場になると予想されます。

キユーピーハーフ


【健康訴求マヨネーズタイプ・カロリー半分のタイプ・ノンコレステロールタイプ】
 1925年日本で初めて発売されたキユーピーマヨネーズは、創始者の中島董一郎が、欧米人に対して劣っていた日本人の体格向上を目指して、卵黄だけをふんだんに使用した栄養豊富な、健康的な調味料でした。
 栄養不足の時代から、カロリーの取り過ぎが問題になる時代になると、調味料についても、カロリーを気にする消費者が出てくるようになり、1991年、他社に先駆け植物油の量を半分に減らしたキユーピーハーフを発売しました。 発売以来、徐々に消費者に受け入れられ売り上げを伸ばしてきましたが、品位の面では改善の余地が残っており、その後も6回にわたる味の改良を重ねました。当時、キユーピーハーフは植物油の量を半分にしているため、乳化力が弱まり、それを補うためにでん粉を使用していました。しかし、 でん粉の風味がキユーピーハーフをマヨネーズにより近づけるには障害となっていたため、2000年春、マイクロエマルション(超微粒子)製法※を確立し、でん粉を使用せずにマヨネーズにより近いおいしさを実現することができました。味が格段に良くなったことで、これまでカロリーを気にしてマヨネーズの使用を控えていた 消費者にも評価を得られるようになり、市場はここ数年大きく伸長しています。2003年の当社調査ではキユーピーハーフ使用者の約9割は味に対して満足しているとの結果を得ています。
 また2002年には卵黄からコレステロールを除く独自の技術スーパークリティカル製法を開発し、ノンコレステロールマヨネーズタイプを発売、2003年春にはさらに低カロリー化を図り、キユーピーゼロ ノンコレステロール(カロリー50%カット)を発売しました。50歳代以降のコレステロールを気にするお客様のご要望にも応えました。
 これからもキユーピーは独自の技術開発をすすめ、マヨネーズ市場を進化させ続けていきます。


健康訴求マヨネーズ販売数量の推移(単位 100トン)

図 健康訴求マヨネーズ販売数量の推移(単位 100トン)


<キユーピーハーフ リニューアル内容>

1. 対象商品:
ブランド 商品名 内容量 参考小売価格
(税抜き)
荷姿
キユーピー ハーフ 210g 180円 210g/20本
400g 300円 400g/20本
500g 340円 500g/20本

2. 出荷日:
2004年2月中旬から全国で順次出荷

3. 内容:
コク味をアップし、キユーピーマヨネーズのおいしさにさらに近づけました。
健康感と商品コンセプトを明確に伝える「健康にカロリー半分」のキャッチコピーに加え、「コクがアップ」のワンポイントを入れました。
既存品で好評のダブルキャップをリニューアル品でも採用します。ダブルキャップは、その上蓋を開けると細い絞り口となり、「お好み焼き」や「カルパッチョ」などに最適です。また、ダブルキャップをはずせばいつもの星型の絞り口となり、和え物などマヨネーズをたっぷり使うメニューに最適です。


マイクロエマルション(超微粒子)製法 (2000年〜)

一般的なマヨネーズ
平均粒子径2〜3μm程度
キユーピーハーフ
平均粒子径1〜1.5μm程度
油の粒子をさらに細かく均質化


【植物油を半分にしながら、油の粒子を細かく均一化します。このため植物油の表面積は増え、植物油のおいしさをしっかり感じとれるようになります。】

キユーピーハーフ