キユーピーアヲハタニュース
2004/03/22 No.16
★海外事業

中国初の一般用ドレッシングを発売
クイシュウキユーピー
杭州丘比 ドレッシング 3品発売
3月から、北京、上海、広州で新発売

ペキンキユーピー
北京丘比 新工場建設で生産能力強化
2005年春稼動を予定

 キユーピーは、「北京丘比食品有限公司」(1993年12月設立)に続く、揚子江以南のマヨネーズ・ジャム生産および販売の拠点として、2002年4月、浙江省杭州に「杭州丘比食品有限公司」を設立しました。杭州丘比は、日本の食品を普及するための商品展開として、すでに「茶碗蒸し」などの一般用商品を発売しましたが、この3月から、一般用ドレッシング3品目を発売することになりました。
 中国では一般用ドレッシングの輸入品は既に販売されていますが、中国の工場で生産され、販売される一般用ドレッシングは初めてです。
 また、北京丘比は、揚子江以北の商品供給をさらに強化すべく現在の北京市海淀区から、同市の壊柔県にある北京雁栖工業開発区に新北京工場の用地を移転し、2005年春をめどに稼動する予定です。

中国初の一般用ドレッシング


○杭州丘比でドレッシング3品発売
 杭州丘比は2003年6月から、既に全国展開している北京丘比から、上海と広州エリアの営業権譲渡を受け、マヨネーズ、ジャムに加え、現地コンビニエンスストア向けに「丘比 茶碗蒸」などの卵加工品の製造販売も開始しました。この3月からはキユーピーの営業部門と研究所から現地営業を教育指導する営業担当3名、現地に最適な商品を開発するための研究開発員2名が常駐しています。
 経済的にも豊かな北京や上海などの中国の沿岸部では、ここ数年「朝食にパンを食べる」「冷たい中国茶を飲む」など、食習慣にも変化が出てきており、日本の加工食品についても積極的に受け入れようとする兆しがみられます。
 生野菜サラダも外資のファストフードチェーンの影響もあり、徐々に普及し始めていますが、スーパーなどのサラダ調味料売場の品ぞろえはまだまだの状況です。杭州丘比ではこうしたサラダ調味料の普及拡大にはずみをつけたいとの考えで、現在日本で販売されているドレッシングのなかから、中国の方にも受け入れやすいと思われる甘口の乳化・分離液状ドレッシング3品を製造販売します。

製品の概要は下記の通りです。

1. 商品名・内容量・価格・荷姿:
ブランド 商品名 内容量 価格
(中国元)
荷姿 備考
丘 比
(キユーピー)
和風口味ドレッシング 200ml 12 12本入り 分離液状タイプ
法式口味ドレッシング 12 乳化液状タイプ
焙煎芝麻ドレッシング 14 乳化液状タイプ

2. 出荷日:
2004年3月から北京・上海・広州で順次出荷

3. 商品特長:
中国で初めて製造販売される一般用ドレッシングです。既に海外から輸入販売されている一般用ドレッシングはありますが、中国の工場で生産された国産の一般用ドレッシングはありませんでした。したがって店頭の価格も30〜40元と非常に高価になっています。
中国ではマヨネーズはフルーツに使用されることが多く、現在日本で販売されているドレッシングのなかから、中国の方にも受け入れられやすいと思われる甘口タイプを中心に3品選び、中国向けにアレンジしました。
現在販売中の200g瓶のマヨネーズが約7元ということからみても、高級ドレッシングの位置付けです。発売時には野菜サラダのメニューブックをネックリングでつけるなどフルーツサラダ以外のメニュー提案を積極的に行います。

和風口味ドレッシング
日本の分離液状タイプの「中華ドレッシング」を現地向けにアレンジしました。「ドレッシング」はもともと中国にない調味料で、「中華」という名称には違和感があるため、醤油を使っていることから「和風ドレッシング」の名称で発売しました。

法式口味ドレッシング
日本の乳化液状タイプの「フレンチドレッシング(赤)」を現地向けにアレンジしました。甘口でさっぱりした子ども向けのドレッシングでフルーツサラダにもよく合います。

焙煎芝麻ドレッシング
日本の乳化液状タイプの「深煎りごまドレッシング」を現地向けにアレンジしました。すりたてのゴマをたっぷり使ってゴマの風味豊かに仕上げました。

4. 販売目標:
1億円(メーカー出荷価格/年間換算を日本円換算)

○新工場建設で生産能力強化
 北京丘比は2003年に創立10周年を迎え、マヨネーズの生産量も設立時の生産量300トンが2,600トンに、当初15%だった業務用の比率も30%となり、家庭用以外のルートへの拡大も進んでいます。
 現在の工場は敷地面積約5,500坪、延べ床面積1,000坪ですが、ここ数年、需要の拡大が進み、特に2008年の北京オリンピックの開催などを契機にさらなる需要の伸びが期待できることから、現工場から車で1時間ほどの開発区に新工場を建設し、生産能力を強化し、移転する考えです。

○新工場住所 北京市壊柔県 北京雁栖工業開発区
○総 面 積 7,500坪
○延べ床面積 3,300坪
○操業開始 2005年3月を予定
○総投資額 約7億円

地図