2004/05/13 No.29 |
★業務用新製品 |
褥瘡(じょくそう)〔=床ずれ〕対応の流動食 |
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近年、急速な高齢化を迎え、通常の食品を食べることができない患者が増加し流動食の需要が拡大しています。一方、医療施設では患者の身体状態を回復させ、早期退院を促す動きが活発になってきています。昨年は褥瘡(じょくそう)〔=床ずれ〕対策の新しい制度が導入され、以前よりも患者に褥瘡(じょくそう)を発生させない管理の強化が必要となってきています。今後褥瘡(じょくそう)対策に配慮した栄養改善商品が拡大していくと思われます。 寝たきりで、食が細り十分な栄養が取れない状態にあると重度の褥瘡(じょくそう)が発生すると考えられます。ヒアロケアシリーズは、従来の濃厚流動食をベースに、褥瘡(じょくそう)対応として亜鉛、銅、鉄、ビタミンCを配合しています。さらに、全身の栄養状態の改善を目的に、加齢に伴い減少し、保水力を有するといわれるヒアルロン酸を60mg配合しました。 飲みやすいフルーツ風味と、「温めて器で飲める流動食が欲しい」とのご要望にお応えするため、スープタイプの「ラーメン風味」「みそ汁風味」の合計3種類を発売します。 流動食はエネルギーやタンパク質、各種ビタミン、ミネラルを充実させるために飲みやすい味として、通常ヨーグルト風味やコーヒー味、イチゴ味が多く、患者にとっては飽きやすいという点がありました。患者からは味のバラエティーが求められ、特に、甘い味が多いために塩味への要望が高く、今回「ラーメン風味」と「みそ汁風味」のラインアップを図りました。 今回の商品の特長のひとつであるヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種で、皮膚・目の硝子体・へその緒・間接液などに多く存在し、水分を保持する機能を有する成分です。キユーピーは1985年からヒアルロン酸の生産・販売を開始し、医薬品や化粧品をはじめ、最近では食品にも配合されています。ヒアルロン酸量は、一般的に加齢に伴い減少するといわれています。 製品の概要は下記の通りです。 1.商品名・内容量・価格・荷姿:
2.出荷日: 2004年5月20日(木)から全国に出荷 3.商品特長:
【既存品】 濃厚流動食 いちご味、黒ごま味、コーヒー味、紅茶味、おしるこ味、バナナ味 【参考】「ジャネフ」 キユーピーは、1972年から施設や病院の給食に向けた製品として、医療用食品の業務用ブランド「ジャネフ」で、カロリー調整、減塩、ミネラル補給、流動食などの商品展開を図っています。 |