キユーピーアヲハタニュース
2007/6/27 No.39
★初の宇宙日本食に認証

「キユーピーマヨネーズ」と「アヲハタ白がゆ」
初の宇宙日本食に認証


 キユーピーマヨネーズとアヲハタ白がゆは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)から日本国内で製造された初の宇宙食として認証されました。
 2004年10月、JAXAは国際宇宙ステーションでの日本人長期滞在に備え、社団法人日本食品科学工学会に宇宙日本食の開発を委託し、宇宙日本食開発プロジェクトが発足しました。キユーピーもこのプロジェクトに参画し、「キユーピーマヨネーズ」と「アヲハタ白がゆ」をベースにした宇宙日本食の開発に着手し、検討を重ねてきました。
 認証されたキユーピーマヨネーズは、包材は宇宙での使用実績のあるものですが、中身は市販品と同じものです。アヲハタ白がゆは、宇宙で食べやすいように米の量を増やして粘度を高くしてありますが、その他は市販の「アヲハタ白がゆ」と同じ原料、製法です。
 2008年に、日本人宇宙飛行士の宇宙長期滞在が計画されています。宇宙で、キユーピーマヨネーズとアヲハタ白がゆを召し上がっていただけます。
「キユーピーマヨネーズ」と「アヲハタ白がゆ」
 
1.宇宙日本食開発の経緯
国際宇宙ステーションでの日本人宇宙飛行士の長期滞在に備え、JAXAが社団法人日本食品科学工学会に宇宙日本食の開発を委託しました。
キユーピーは2004年10月から宇宙日本食開発プロジェクトに参画し、「キユーピーマヨネーズ」と「アヲハタ白がゆ」をベースにした宇宙日本食の開発に着手しました。試作品を宇宙飛行士に試食していただき、アドバイスをいただきながら検討を重ねてきました。
1年間にわたる保存試験を踏まえ、認証されるに至りました。
 
2.認証された宇宙日本食
キユーピーマヨネーズ
アヲハタ白がゆ
 
3.認証日
2007年6月27日
 
4.認証された宇宙日本食
キユーピーマヨネーズ
○内容物
市販されているキユーピーマヨネーズと同じです。
植物油に溶け込んだ酸素を除去し、おいしさを長く維持できる「おいしさロングラン製法」で作っています。
 
○内容量、賞味期間
内容量 :50g
賞味期間:1年
 
○包材
NASA(アメリカの航空宇宙局)の基準で、宇宙での使用実績のない材質の包材は認められていません。そこで、宇宙で使用実績のある材質を使用した、宇宙食専用の包材を使用しました。これにより、宇宙でも地上と同じおいしさが維持されます。
 
市販のキユーピーマヨネーズ
ボトル :ポリエチレン層と酸素バリア層との多層構造の容器
キャップ:赤色
 
宇宙日本食のマヨネーズ
ボトル :ポリエチレン単層容器
キャップ:白色(顔料は使用実績がないため)
このボトルをアルミパウチに入れています。
 
○使い方
宇宙には最初の数日分の生野菜が携行されますので、サラダ調味料として使われます。また、チキンやツナなどの調味料としても使用されます。
 
アヲハタ白がゆ
○内容物
市販の「アヲハタ白がゆ」は、さらっとした口当たりになっています。宇宙空間では粘度の低い液体は飛び散りやすいことから、宇宙食では宇宙で食べやすいように米の量を増やして、粘度を高くしました。
その他は市販されている「アヲハタ白がゆ」と同じで、水は「富士山の銘水」、米はコシヒカリを使用しています。また、酸素の影響を極力取り除き、炊きたての香りを引き出す「ふっくら真空仕込み製法」で作っています。
 
○内容量、賞味期間
内容量 :250g
賞味期間:1年
 
○包材
市販されている「アヲハタ白がゆ」と同じアルミパウチです。
(商品名、表示等のデザインはなし)
 
○食べ方
アルミパウチを温める専用の加温器で温め、開封して、スプーンで食べます。
 
5.今後の展開
認証された宇宙日本食は、宇宙食リストに収載されます。その中から宇宙飛行士自身が、携行する宇宙食を選択します。
2008年に日本人宇宙飛行士の宇宙ステーションでの長期滞在が予定されており、そのときに携行されると思われます。
宇宙食
<左:マヨネーズ 右:おかゆ>