2010/6/8 No.32★食生活総合調査 |
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<2009年度 キユーピー 食生活総合調査(1)>50〜79歳女性の意識調査結果<調理行動>シニア層にも中食の利用・調理行動の簡便化が浸透〜シニア層の中でも世代で異なる浸透の背景〜 |
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キユーピーは、1989年(平成元年)から「食生活総合調査」を実施しています。今回は、50〜79歳女性を対象に調理行動や買い物行動等について調査しました。
その結果、シニア層の女性に中食の利用や調理行動の簡便化が浸透していることが確認され、シニア層でも「食事の用意の負担を軽くしたい」というニーズがあることが分かりました。また、ニーズの背景は家族形態の変化など、世代によって異なることが認められました。 中食利用の浸透 全体の約3割、そして、50代前半および70代後半の約4割が、中食を週1回以上利用していることがわかりました。2007年に20〜59歳の既婚女性に対して実施した調査でも約4割が週1回以上利用している結果を得ており、中食利用が広い世代で浸透していることが分かりました。 |
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グラフ1.中食(市販の弁当、惣菜)の利用頻度(%、年代別) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各世代で調理行動の簡便化が浸透 市販の加工食品や半加工品の利用が、特に50代で浸透していることが確認されました。70代後半でも「買ってきた惣菜に手を加えて別の一品にする」などが全体平均に比較して高くなりました。
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表1. 簡便化につながる調理行動の実施率(%、年代別) |
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簡便化志向の背景は世代によって異なる 調理に関する不満には世代によって違いがある
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表2. 調理に関して感じている不満(%、年代別) |
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家族の食事用意に忙しい50代、少量の食事用意をする70代 50代では、夫や子供と同居している世帯の割合が高くなっています。60代になると子供の独立などの理由から、「夫婦世帯」の割合が高まります。 「家庭で食事の準備を担っているのは誰か」という設問で、50代では約7割が「自分のみ」と回答しました。50代主婦が、3人以上の同居家族のために食事の用意を行っている、調理の負担が多い状況が考えられます。
70代では、「夫婦世帯」が3割以上、「単独世帯」が1割以上となり、世帯人数の縮小が見られました。また、70代後半では、調理を担当しているのは「自分以外」の回答が1割となり、子世帯と同居している場合には調理担当から退いている状況が考えられます。 |
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グラフ2.同居形態(%、年代別) グラフ3 食事の用意を担当している人(%、年代別) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
50代女性は夫・子供との同居が多く、3人以上の家族のための食事用意を担っていて忙しいため、調理にかける時間を短縮したいというニーズを持っていることが考えられます。「献立が単調になる」「手間のかかるメニューを避けている」「後片付けが面倒」などの50代で多かった調理に関連する不満も、忙しい生活を反映しているとみられます。
一方、70代では「食材・料理が余る」「立ちっぱなしで足腰がきつい」という不満が増える傾向にあり、70代では「夫婦世帯」や一人暮らしの「単独世帯」の割合が高くなることや、加齢に伴う体力低下が理由に考えられました。高齢層では、少量の食事を用意する手間を減らしたいというニーズが考えられます。 このように世代によって様々な要因を背景に、シニア層でも中食の利用や調理行動の簡便化が浸透していることがうかがえます。 |
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【調査方法の概要】
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