子どもの頃からものづくりに興味があり、テレビで商品開発の裏側を見たり、工場見学に行ったりするとワクワクしました。食べることも大好きだったため、食品について学べる大学に進学し、食品メーカーを志すようになりました。

中でも魅力を感じたのが、キユーピーの業務用の営業（フードサービス営業）の仕事です。飲食店など食のプロを相手にするため学びが多く、私の提案が多くの方々の「おいしい」や「幸せ」につながるかもしれないと思うと、やりがいと成長のある仕事だと感じました。就職活動やインターンを通して、お客様や商品に対する先輩方の強い想い、社内の温かい雰囲気に触れ、私もその一員になりたいと思い、入社を決意しました。

入社後は、関東支店 北関東営業所のフードサービス営業課に配属され、総菜やパンを販売する量販店や飲食店を担当。「おいしいものを届けたい」という想いで、ご家庭の食卓を想像しながら得意先様とともにメニューを提案・開発しています。足を運んでリサーチを重ね、何度も試作したメニューが食卓に届いたときは、大きなやりがいを感じます。

キユーピーの魅力は、若手社員にも活躍の場が与えられることです。キユーピーは卵を最も多く扱う国内メーカーとして、卵をシンボルとする「イースター」（イエス・キリストの復活祭）の催事に力を入れています。私は入社1年目から3年間にわたり、所属する関東支店のイースターリーダーを上司からの推薦をいただき務めてきました。私はどちらかと言うと猪突猛進タイプなので、上司は私の育成を考えて、周りを巻き込んでリーディングすることを学ぶ機会を与えてくださったのかなと思っています。リーダーを務めることへの不安を訴えると、とにかく何でも若手らしく挑戦してみなよと背中を押してくださり安心したのを覚えています。若手の私がリーダーに抜擢されたからには、私自身がワクワクしながら企画を提案する姿を発信していこうと考えました。そこで、生命と繁栄をテーマとするイースターを、動物園の食堂にご提案し、子どもから大人まで楽しめるイベントを企画しました。周囲の後押しを受けて挑戦できたこと、私の想いをお客様に共感いただけたことはやりがいにつながり、非常に意義ある経験になりました。

もう一つ印象に残っているのが、栃木県宇都宮市にある北関東営業所が長年取り組んでいる「宮サラ」の活動です。「宮サラ」は、新鮮でおいしい野菜がたくさん収穫できる宇都宮で、地元の方々にもっと地場野菜を食べていただき、野菜摂取量の向上に貢献したいという想いから生まれたサラダのことです。私たちの想いに共感してくださる多くの団体のご協力のもと、普及活動に取り組んでいます。その結果、栃木県庁の食堂で「とちぎ健康サラダ」メニューを提供できることになりました。さらに、栃木県のマスコットキャラクター「とちまるくん」とともにSNSを活用して野菜摂取を啓発したり、量販店などの店頭で「宮サラ」レシピリーフレットを配布したりという成果も生まれました。こうした活動が実を結び、2022年には「健康長寿とちぎづくり表彰」の「健康応援部門」に入賞。現在は宇都宮市以外にも活動を広げ、群馬県嬬恋村とともに「つまサラ」の普及活動を始めています。北関東エリアのお客様に野菜摂取を促すことで、キユーピーの商品をさらに多くのお客様に手に取っていただけて、売上利益の達成につながることはもちろんですが、地元の方々に社会貢献できている実感もあり、キユーピー、そして私が北関東エリアに存在する意義を感じています。これからも営業所から、北関東エリアの野菜摂取量向上と健康寿命の延伸を応援していきます。

入社前、「私は社会に対して何ができるだろう」という問いに、答えを出せずにいました。しかし、今キユーピーで多くの方々と関わりながら仕事をして、「私一人でできることは小さくても、みんなで力を合わせれば大きなことを成し遂げられる」と実感しています。その過程には多くの困難がありますが、「やりたい」と声を挙げたときに力を貸してくれる仲間もたくさんいます。皆さんの声に耳を傾けてくれる先輩がお待ちしていますので、安心して想いをぶつけてください。