昔から食べることが大好きで、食を通じて社会貢献をしたいと思っていました。世の中には食事を満足に摂れない人が多く、今でも世界人口の10人に1人が飢えに苦しんでいるそうです。さらに、子どもの3人に2人が十分な栄養が摂れていないといいます(2021年度 国連機関による集計)。「おいしく栄養価の高い食べ物を提供し、幸せな笑顔を広げたい」という想いを抱いていたところ、キユーピーの創始者・中島董一郎さんが「日本人の体格と健康の向上を願って、卵黄タイプで栄養価の高いマヨネーズを日本で初めて製造・販売した」と知り、その想いに共感して入社を決めました。

そんな私の夢は、キユーピーが新しく進出した国の現地企業の初代社長になること！そこで食事を満足に楽しむことができない地域の方々に「食べる幸せ」を届けたいと夢見ています。寄付ではなく、その地で食品を製造・販売できるようにしたい。それによって、キユーピーが世界にとって欠かせない存在になるよう貢献したいと思っています。

私はこれまでキユーピーのものづくりに関するさまざまな部署で、多くの経験をさせていただきました。伊丹工場でマヨネーズの製造・品質保証を6年経験した後、タイの工場に5年勤務。その後、生産本部でマヨネーズの主原料である食用油の購買を4年経験しました。現在は、海外生産部 生産企画チームの一員として、将来の売上や社会情勢を考えながら、海外の工場や設備投資の企画・支援をしています。

多くのキャリアを経験して感じるのは、「おいしさはみんなで作る」ということです。工場に勤務していたころ、先輩から「お母さんからご飯をもらう赤ちゃんは、何の疑いもなく安心して食べるからご飯をおいしく感じるんだよ」と言われたことがあります。そして「お客様とそんな関係になることが大切だ」と、先輩は言葉を続けました。

「お客様に安心して食べてもらえるおいしさ」を作るには、工場で働く一人ひとりの想いが大切です。生産本部で調達の仕事をしたときには、安心して食べられる品質の高い原料を安定的に調達できるのは、取引先様との関係があってこそだと学びました。そして、現在従事している海外生産企画は、営業や開発など多くの部署とつながり、「将来のおいしさ」を作る仕事です。コストダウンの工夫を考えると同時に、付加価値を高めるために環境にやさしい原料や資材を検討する。変化するお客様のニーズに応えられるよう、商品設計に携わる。これらは、ものづくりに携わることのやりがいだと思います。未熟ではありますが、みんなの想いを引き出せるような存在になっていきます。

社会に出ると、やりたいことがなかなかできないと悩むこともあるでしょう。そんなときは、「自分がやりたいこと」「自分ができること」「会社から期待されていること」の3つが重なった部分に、誠意を込め、創意工夫しながら取り組むことが近道だと思います。キユーピーは、「世の中は存外公平なものである」という教えを大切にしています。これは、「世の中は横着者やずるい者が得をするように見えることもあるが、長い目で見ると誠実で真面目に努力する人が認められる」という考え方です。キユーピーは、まさにそういう場だと思います。機会があれば、一緒に働きましょう！