大学では競技ダンスサークルに所属し、朝から晩まで練習漬けの日々でした。将来についてあまり真剣に考えてこなかった私が、キユーピーを意識したきっかけは、大学内で行われていた就職説明会に偶然参加したことでした。食品企業として身近に感じたこと、広告に関する授業で「センスのいい広告をする企業だな」とおしゃれなイメージを抱いたことも、志望理由の一つでした。

入社後は10年以上にわたって国内の営業部門で経験を重ね、2017年からは海外本部 中国事業促進部に配属されました。この部署で担当したのは、中国の各地域で発生する販売面での困りごとを支援する役割です。海外で仕事をするとはどういうことなのか、心構えや視座、視点が大きく変わった1年でした。

そして2018年からは、中国の現地法人「北京丘比食品有限公司」に赴任。揚子江以北の販売を担当し、課題解決を通じた人材育成、仕組み作り、取引先へのプレゼン、商品開発など、多岐にわたる業務を行っています。

北京丘比は、2023年に設立30周年を迎えます。多くの先輩や仲間がつないできた歴史を感じるとともに、自分の仕事が未来のさらなる拡大につながると実感できるのが、海外事業の醍醐味。これからも、おいしく健康的な食生活を中国の皆さんに楽しんでいただくことで、現地の方々に愛され、必要とされる企業になることをめざしていきます。
中国の発展スピードは本当にダイナミックです。半年ぶりに訪れた都市に以前はなかったコーヒーチェーン店がすでに500店以上開店していたり、あるコンビニチェーンがわずか10年で中国全土に10,000店近く増加していたりと、変化のスケールとスピードに圧倒されます。年代や背景、育った環境によって、価値観も多種多様な方たちが14億人も存在する中国を東奔西走しながら、私も日々多くのことを学んでいます。さまざまな課題や問題に阻まれても、そのときにできる最善を尽くせば大抵のことは何とかなる。そんな考え方も身に付きました。

海外駐在は、高い視座での考え方と目の前の課題に対する判断力が同時に鍛えられる場です。その国の事業をどう展開すべきかというビジョンについて議論し、会社の経営戦略にも早期から関われる一方で、現地メンバーとのコミュニケーションや間近に迫った商談などにも対応する必要があります。こうした経験を積むたびに、自分の引き出しが増えていくようで大きなやりがいや成長を感じます。また、北京をはじめとする海外事業は、日系企業や政府機関、その国の方々との協働によって成り立っているケースが多々あります。キユーピーだけでなく多くの視点やリソースを寄せ集め、国や企業、職種などの壁を超えて連携し、その時々の場所や役割の中で新しい取り組みを行っていきたいと思います。

不思議なもので、就職活動中は大した志や目的も定まっていなかった私が、今では海外でやりがいや成長を感じながら働いています。これまでに経験したどの部署にも、魅力的な上司、先輩、仲間、得意先の皆さんが数多くいました。仮に私が大きな失敗をしたとしても、私自身の糧に変えてくれる環境があったからこそ、やるべきことを存分にやり続けることができ、今につながっているのだと思います。まずは、思い切って飛び込んでみてください。キユーピーには、あなたを受け止めてくれる人と仕事が待っています。