生物多様性の保全活動
生物多様性保全の考え方
キユーピーグループの事業活動は、豊かな自然環境と密接な関わりを持っています。私たちは、「良い商品は良い原料からしか生まれない」という考えを大切に、原料を生み出す自然の恵みに感謝し、豊かな自然と生物多様性の保全に努め、持続可能な社会を次世代につないでいきます。
キユーピーグループ 生物多様性方針
キユーピーグループ
生物多様性方針
キユーピーグループは原材料を生み出す豊かな自然に感謝し、生物多様性の保全と生態系の回復、
再生に努めネイチャー・ポジティブをめざします。
- 1.生物多様性への依存と影響をバリューチェーン全体で把握します。
- 2.把握した依存と影響を経営判断に生かし、情報の開示に努めます。
- 3.生物多様性への負の影響を最小限に抑え、同時に生態系を回復、再生する活動を積極的に行います。
- 4.ステークホルダーの皆様との対話と協働により、バリューチェーン全体で生物多様性保全の取り組みを推進します。
2022年11月制定
TNFDへの取り組み
キユーピーグループの事業活動は、原料を生み出す自然の恵みに強く依存しています。そのため自然環境に与える影響を把握すると同時に、生物多様性・水資源・気候変動などの深く関連する課題を包括的に対応していくことが重要であると考えています。
キユーピーグループは、2024年4月に「TNFD(自然関連財務情報タスクフォース)※1」に賛同し、TNFDフォーラム※2へ参画しました。
さらに、課題に対応すると同時に、新たな機会も見いだし、企業戦略にも生かしていくためのプロジェクトを発足しました。
TNFDフレームワークのLEAPアプローチ※3を活用して、キユーピーグループの主要な原料と直接操業(生産拠点)を対象に分析を行っていきます。
※1TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に続く枠組みとして設立され、自然資本と生物多様性に関するリスクや機会を評価するタスクフォースです。金融機関や企業に情報開示を促し、資金の流れをネイチャーポジティブに転換することをめざし、自然関連リスクに関する情報開示フレームワークの構築を推進しています。
※2賛同企業が自然資本に関してリスク管理と開示の枠組を構築するために設立された国際組織です。
※3事業が行われる地域やバイオーム(生物群系)に着目しながら、自然関連のリスクと機会を管理するための統合的な評価プロセスのことです。「LEAP」とは、Locate(発見)、Evaluate(診断)、Assess(評価)、Prepare(準備)の4つのフェーズから成り立ちます。
調達における生物多様性保全への配慮
「キユーピーグループの持続可能な調達のための基本方針」を2018年に策定し、環境や人権に配慮した調達を推進しています。
紙
キユーピーグループは紙調達に関して、環境問題と人権などの社会問題に配慮した調達を行います。2023年12月にキユーピーグループ 紙調達ガイドラインを策定し、基準・目標を設定し取り組みを推進します。
パーム油
キユーピーグループの環境保全活動
「生物多様性保全の考え方」のもと、キユーピーグループでは、富士北麓にある森林「キユーピーの森」での植林活動や霧多布湿原における保全活動など、長年にわたり環境保全活動を行ってきました。
キユーピーグループの事業活動が自然環境に与える影響を把握し、活動を見直し、持続可能な社会を次世代につなげるため、キユーピーグループならではの活動を推進していきます。
SHIBUYA Urban Farming Project
キユーピーは一般社団法人渋谷未来デザインとともに、都市の緑地化と生物多様性を促進しながら、渋谷らしいコミュニティ形成と新たな食文化を実現する「SHIBUYA Urban Farming Project」を2024年6月に設立しました。
アーバンファーミングを軸としたコンソーシアムとなっていて、キユーピーグループの強みを生かしながら、参画企業と共にネイチャーポジティブに向けた取り組みを推進していきます。