トップメッセージ

「愛は食卓にある。」への想いを大切に、
おいしさ・やさしさ・ユニークさを持って取り組むことで、
社会価値と経済価値を両立し、
社会と企業の持続的成長をめざします

キユーピー株式会社
代表取締役 社長執行役員
髙宮 満

キユーピーグループは、サステナビリティという概念ができる以前から創始者中島董一郎の「食を通じて社会に貢献する」という考えのもと、社会課題の解決に取り組んできました。現在は「めざす姿」「2030ビジョン」を将来のありたい姿とし、2021-2024年度中期経営計画では、「持続的な成長を実現する体質への転換」をテーマに、社会・地球環境への取り組みを強化することを掲げています。今年度はその最終年度であり、かつ、2025年度からはじまる新たな中期経営計画で未来を描く大切な1年として準備を進めています。

キユーピーグループのサステナビリティ活動は、キユーピーグループ サステナビリティ基本方針のもと、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を参考に6つの重点課題を特定し、目標を設定しています。2030年度目標達成に向け、中間点となる2024年度もグループ一丸となり取り組みを推進していきます。

2023年11月期を振り返ると、円安基調が続く中、国際的な穀物相場・エネルギー価格の高止まりによる原資材価格の高騰影響、さらに高病原性鳥インフルエンザの感染拡大の影響を受け、厳しい経営環境が続いた1年でした。このような厳しい経営環境においても社会的価値を創出する取り組みとして、食のサステナブルや地球・環境への配慮をテーマにさまざまな活動を進めています。主な取り組みとして、プラントベースフードを中心に食のサステナブルを展開するブランドであるGREEN KEWPIEを冠とした商品の発売、国内調味料初となる100%再生PET樹脂ボトルを一部のドレッシング容器に採用、製造切り替えの際に発生するマヨネーズ残さをバイオガス発電に活用した取り組みが評価され、さまざまな賞をいただいています。

これからキユーピーグループは、社会価値と経済価値を両立し、社会と企業の持続的成長を実現させるために、積極的に未来投資していきます。グループの未来の成長に向け、国内の効率化と海外成長に向けた積極的な投資の他、人的資本、ブランド、研究/技術開発、ITデジタル、サステナビリティの5分野への未来投資を積極的に行っていきます。特にサステナビリティにおいては、ブランドがもたらす「自己表現的価値」に重きを置き「そのブランドを所有すること、使うことで自分が心地よい」という価値の提供をしていきたいと考えます。社会価値を創出する企業として生活者から支持され続けることは、中長期での成長を支える利益の創出にもつながります。その利益を、社員をはじめとするステークホルダーに還元することで、好循環の輪を広げていきます。

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