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卵の可能性

キユーピーグループ
ならではの技術力で
卵の
可能性を引き出しています

殻だって捨てません

年間約2.8万トン発生する卵の殻!卵殻と卵殻膜もキユーピーにとっては大切な資源。
自社で使うだけでなく、さまざまな業界に供給しています。

卵 殻

カルシウムが豊富な卵殻は粉にして、高齢者食やベビーフードに活用。また、麺やスナック菓子など食品業界でも使用されています。さらにチョークやスタッドレスタイヤなど意外なものに活用されています。

卵 殻 膜

卵殻膜は水に溶けないため、ほとんど活用されてきませんでした。そこで、卵殻膜を水に溶けるようにする技術や微粉末にする技術の開発に挑戦。今では、化粧品や食品などに活用されています。

便利な卵にカタチを変えて

卵を割る必要がなく、殺菌してあるのでサルモネラ菌の心配もなく、
さらに殻処理の手間も省ける“便利な卵”として業務用に販売しています。

液 卵

卵を割って、かき混ぜ均一にした「液卵」。全卵、卵黄だけ、卵白だけ、などさまざまな商品があります。砂糖を入れて凍らせたお菓子向けの「加糖凍結卵」というものもあります。

乾燥卵

全卵を乾燥させて粉状にした「乾燥全卵」、卵白だけの「乾燥卵白」など取り扱いが便利なだけでなく、起泡性に優れている、麺のゆでのび防止効果があるなどの特性を付与した商品もあります。

プロのこだわりに応えた卵

卵黄の色や風味は、鶏のエサと深い関係があります。このことに着目し、
飼料メーカーと共に新しい卵を作りだしています。

こだわりの卵の開発

  • 卵黄はお菓子によく使いますが、この黄色がお菓子の色にも強く出てしまいます。そこで作ったのが卵黄の白い卵。真っ白なスポンジケーキや、淡く上品な桜色のお菓子を作ることができるようになりました。
  • 「ヨーロッパで食べたお菓子の味をだしたい」。こうしたパティシエの声に応えて、魚粉やとうもろこしを含まないエサで飼育することで、洋菓子に最適な生臭味のない卵を作りだしました。パティシエからも好評です。

新しいおいしさをお届けします

卵の特性を知りつくした技術力と開発力で、新たなおいしさを提案します。

とろっと技術

切れ目を入れると中から半熟卵が流れ出すオムレツ。熟練の技術がなくても、温めるだけであのとろ~り感を実現できるオムレツを開発しました。

精密な温度制御技術

白身は半熟、黄身は生に近い『とろ~り半熟たまご』。サルモネラ菌の心配がなく、生臭さのない風味が好評です。卵かけごはんはもちろん、麺類や丼物のトッピングとしてもよく合います。

手作り感を提案

袋に丸ごと入ったゆで卵を、袋のうえからつぶして揉むだけで作りたてのたまごサラダを楽しめる商品を開発。つぶし加減でお好みの食感も味わえます。

料理やお菓子に大活躍

さまざまな料理やお菓子に使われる卵。なぜ、これほどまでに重宝されるのでしょうか。それは、卵には「起泡性」「熱凝固性」「乳化性」の3大機能があるからです。「起泡性」を利用したのがスポンジケーキやメレンゲ。「熱凝固性」はプリンやハム、かまぼこなどの練り製品に利用されています。混ざりにくい水と油分を混ぜ合わせる「乳化性」はマヨネーズやアイスクリームに利用。なめらかな食感やコクが生まれます。

卵の意外な利用法って?

卵の成分を活用した高機能素材の研究が進んでいます。卵黄に含まれるレシチンは手術後などの栄養補給剤である脂肪乳剤の乳化剤として利用。加熱変性させた卵白のリゾチームはヒトノロウィルス(急性胃腸炎や食中毒を引き起こす感染性微生物)を破壊し不活化することが東京海洋大学との共同研究でわかり、アルコール製剤などの衛生用品として応用されています。